第28号 2004年1月9日発行 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● エコプラザさばえ(鯖江市環境情報学習センター)メールニュース ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ <目次> ▽年頭ごあいさつ・「エコプラザさばえ」がNPO法人格取得! ▽エコプラザ土曜塾 第八回「雪遊び」1/31 ▽エコクラブ発表&交流会1/24 ▽イベント・1月17日(土)「森はみんなの学校」(鯖江) &こどもエコクラブ・サポーター研修(大野、敦賀) ・1月24日?25日(土日)冬の森、炉端で手織り体験(今立) ▽「戦争で深刻な環境破壊」イラクの現状、国連が報告 ▽「派兵ではない、貢献と国際協力を ? イラク派兵問題」 ■■特定非営利活動法人エコプラザさばえ誕生にあたって 理事長 井上哲夫 任意団体エコプラザさばえは現在まで、特定非営利活動法人鯖江市民活動交流セン ター(以下:交流センター)内エコプラザ実行委員会として活動してきました。 そしてこのたび法人格を取得して独立した団体として活動することとなりました。 正確に言うと法人格の認証を県より受け、その登記を鯖江法務局で行ったということ です。 なお特定非営利活動法人エコプラザさばえの事務局は引き続きこの交流センター屋 内に置き、目的達成のため交流センターとはさらにパートナーシップを深めながら活 動を続けて行きます。 法人エコプラザは、実質的には4月1日より活動開始します。それまではひきつづき 任意団体エコプラザとして交流センター内の実行委員会として活動します。 今後の法人エコプラザは、その活動を交流センターと連携を取りながら行います。 交流センターから生まれた最初の法人として、それにふさわしい良いモデルになるよ う、手探りではありますが確実に歩んで行きたいと思います。 また、平成17年4月に開所される環境教育支援センターともエコプラザの生い立ち 上、深い関わりを持つ運命にあります。それが"どのような形で"にということはこ れからみんなで検討して行きます。いずれにせよ、NPOならではの特質を活かしたも のにしなくてななりません。 今回の法人格取得はエコプラザの目的達成の一つの手段です。これからがいよいよ 本番です。みんなで盛り立てて素晴らしいNPOにして行きましょう。皆さんよろしく お願いします。 平成16年1月5日 ■■エコプラザ土曜塾 第八回「雪遊び」~イグルーづくりに挑戦~ イグルーとは、イヌイットの人々が住む「雪でできたお家」です。雪で大きなブロ ックをつくり、皆で力を合わせて積み重ねていきましょう。さて、出来上がりは?住 み心地はいかが? また、小動物の足跡を発見したり、雪の下に春を待つ芽をさがしたり..と里山の 冬を満喫しましょう。 日時:1月31日(土)8:45~16:30 (雨天決行) 場所:集合と解散>さばえNPOセンター 活動>今立町八ッ杉千年の森 内容:雪遊びとイグルーづくり 持ち物:おにぎり、お茶、長靴、雪遊びのできる服装(スキーウェア等) 着替え、ぬれた服を入れられるビニール袋、タオル、筆記用具 スコップ(イグルーづくりに使います、子どもに扱える大きさ) 締め切り:1月21日(水) 単発参加:700円(小4~中3対象) 後援:鯖江市、鯖江市教育委員会、鯖江市PTA連合会 問合せ&申込み:エコプラザさばえ事務局 吉年(よどし) ■■子どもエコクラブ活動報告会&交流会 鯖江市内で登録の子どもエコクラブの活動発表会です。事業者や学校現場からの資 料展示、市民活動のスライドショーなども予定。ご父兄や先生方、環境教育に関心あ る方のご来場をお待ちしています。 交流会は、エコクラブ担当や環境教育に携わる先生方と、民間のゲストティーチャ ーや野外教育指導者の皆さんとの懇親と交流です。簡単なエコランチを頂きながら、 活発な意見交換や情報交換を行いましょう。 日時:1月24日(土)9:00~12:00 エコクラブ発表会(全10団体) 12:00~13:30 交流会(エコランチ、300円) 場所:鯖江市嚮陽会館多目的ホール、ギャラリーほか 参加:無料、どなたでも入場できます(交流会エコランチ別)。 主催:子どもエコクラブ発表実行委員会 問い合わせ:鯖江市環境課 tel.0778-53-2220 エコプラザさばえTel.0778-54-8434 ---------------------┤イベント情報├--------------------- ■「森はみんなの学校」 センス・オブ・ワンダー(不思議さに驚嘆する感性)の種を蒔こう! 森にある一本のコナラの木は、二酸化炭素と水と太陽エネルギーを吸収して有機物 を生産し、生産した栄養の一部を虫たちに分け与え、それがまた多くの小鳥達を養っ ています。このコナラの木が養っているのは虫や鳥たちだけではありません。そのど んぐりは、野ネズミやツキノワグマなどの哺乳動物にとっても重要な食糧なのです。 森の中で野鳥の声に耳を傾け、美しい草花の彩りに感嘆する。風の音や木漏れ日に 神秘さを感じる。森にはにぎやかでおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさがあり ます。 今回岐阜県で森づくりも積極的にすすめ「緑の国・オークビレッジ」の創始者であ り、その技術と感性を生かした森林たくみ塾の理事長、佃正壽氏を講師として招き、 森の楽しさや豊かさをものづくりという視点でメッセージします。 日程:1月17日(土)13:00~16:00 会場:鯖江市健康福祉センター・アイアイ鯖江 (鯖江市水落町2丁目30-1 Tel.0776-52-1121) 定員:150名 参加自由(どなたでも気軽に参加できます) 参加費:無料 ・佃正寿氏のスライド&トークショー ・「こどもエコクラブって何?」こどもエコクラブ全国事務局 ・佃氏とサポーター、応援団との対談 テーマ「自然はこどもたちの最高の教師」 ・応援団からサポーターへ(サポーターと希望者の参加) 「こんなコトできるプレゼンテーション」交流会 サポーターと応援団とのコミュニケーションづくり 具体的に応援団(指導者)が出来るプログラムなどをプレゼンテーションして相互 理解を図ります。 主催:福井県 問合せ&申込み:NPO法人 エコプランふくい(吉川) 福井市松本2-18-1 Tel.0776-30-0092 Fax.0776-54-4095 Email:ecoplanf@infoseek.jp ※この事業は、NPO協働モデル事業「こどもエコクラブサポーター・コーディネータ ー研修」として、福井県とエコプランふくいが協働で実施するものです。サポーター はこどもエコクラブを直接指導する人、応援団は活動の助言・支援をする人です。 ◇こどもエコクラブ・サポーター スキルアップ講座 こどもエコプラザの活動をサポートしている方、これからこどもエコクラブ活動を 始める方が活動の企画力、組織力をつけるための講座を引き続き開催します。 身近なフィールド観察から「自然の不思議さと多様な人とのつながり」を感じとっ てみてください。それを活動にどう反映させるのか?企画・運営・評価のスキルを体 験的に学習します。 ・大野会場:1月31日(土)~2月1日(日)/福井県自然保護センター ・敦賀会場:2月14日(土)~15日(日)/敦賀市あいあいプラザ 定員:各20名 講師:GNOM自然環境教育事務所代表 坂本均 内容:初日10:00~17:10 フィールドワークとワークショップ、交流 二日目10:00~16:00 来年度のテーマづくりワークショップ 締切:1/17(申込みは上記同様) ■「冬の森、炉端で手織り体験」 雪にすっぽり埋まった八ッ杉千年の森。八角堂の囲炉裏の回りに手織り機を置き、 カッタン、コットンと機(はた)を織りましょう。整経から手織り全行程の基本を学 びます。 日時:2004年1月24日(土)13:00~25日(日)15:00 会場:今立町八ッ杉森林学習センター 定員:15名(高校生以上、大人) 参加費:10000円(一泊三食、講習料、材料費込み) 参加者は横糸用毛糸200グラム(太さ長さ色自由)をご用意ください。 企画協力:月尾手おり工房&山ふところ工房 ※今立町役場前から送迎バスあり 申込み&問い合わせ:八ッ杉森林学習センターTEL.0778-42-3800 ------------------------------------------------------ ■■「戦争で深刻な環境破壊」イラクの現状、国連が報告(1/7共同) http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=main&NWID=2004010701000 796 国連環境計画は、米英軍による劣化ウラン弾の使用を確認するとともに、汚染が起 きたとみられる地区を数カ所特定。周辺住民や環境への影響調査など、対策が早急に 必要と提言した。 http://www.unep.org/ ◇「サマワで劣化ウラン弾 オランダ軍が発見、米軍が大量に使用」 (1/1北海道新聞、抜粋) 陸上自衛隊が派遣される予定のイラク南部サマワで、米軍が使用したとみられる劣 化ウラン弾が見つかっていたことが31日までにわかった。 サマワに駐留するオランダ軍が発見し、同国国防省が確認した。劣化ウラン弾を調 査するオランダのNPO、国際社会問題レビュー(RISQ)は、サマワで大量に使用され た可能性を指摘しており、劣化ウラン弾の放射能による自衛隊員の健康被害を懸念す る声が高まるのは必至だ。 「懸念されるほどの量は使っていない」という米国の言い分に対し、議会や世論に は根強い不信感があり、サマワで劣化ウラン弾が確認されたことで、オランダ政府は 苦しい立場に追い込まれそうだ。 政治学者でRISQを主宰するマーテン・バンデンバーグ氏は、「米英軍は劣化ウラン 弾の使用地域の情報を提供していない。にもかかわらず、オランダ政府も日本政府も 派兵を承諾した。これは自国の兵士の健康を危険にさらす行為だ」と批判している。 http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20040101&j=0070&k=200401017579 ◇1月31日(土)藤沢市「劣化ウラン弾と自衛隊派遣」 -イラクの大地を永遠に汚染したアメリカの非人道行為を断罪する- 講演:藤田祐幸氏 (慶応大学物理学助教授) 「見殺しにされた米軍兵士」上映 サマワに従軍した米軍兵士が家族に宛て手紙に、この地に使用したとを記している 劣化ウラン弾。今回の戦争で30万発1700トンが使われたと言われる。白血病、リンパ 腫など放射能特有の病気でイラクの子供たちが死に続けていおり、長期滞在の自衛隊 にも、低放射線被爆が懸念されている。 「見殺しにされた米軍兵士」では、米軍がイラクで使用した劣化ウラン弾が、実は 使用した側の米軍一般兵士にも、知らされていないという恐るべき実態が紹介。「 1991年の湾岸戦争で米軍が劣化ウラン弾を用いたことは、その後の人体への深刻な影 響を知らされてきた。瞬時に大量に死ぬことはないが、時間の経過とともに多くの子 供たちと母親が悲惨な運命をたどる。"サイレント・ジェノサイド(静かなる虐殺) ""サイレント・エスニック・クレジング(静かなる民族浄化)"と呼ぶべき事態と 認識している」(藤田氏) http://comcom.jca.apc.org/peacecity/ ■■「派兵ではない、貢献と国際協力を ? イラク派兵問題」 特定非営利活動法人 環境市民 理事会 イラクへの「派兵」が決定されてしまった。アメリカ、イギリスのイラク戦争が始 まったときに、戦争は持続可能な社会を築くことにあらゆる意味で反する行為である ことをこの紙面ですぎ本(代表理事)は述べた。簡潔に振り返っておきたい。 ・戦争は、最悪の環境破壊行為であることは、過去の事例で明らかである。 ・戦争は、最悪の人命軽視であり、人権破壊であることも明白すぎる。 ・戦争は、有限な資源と資金のばく大な浪費であることも論をまたない。 ・戦争は、憎悪の悪循環をもたらす。 ・戦争は、私たち人類が真剣に取り組まなければならない課題から目をそらさせ、 また取り組む時間と労力を奪う。 イラク戦争も、これらのことがすべて当てはまってしまうことは、開戦後、日々入 ってくるニュースを見ればわかる。そして非常に重要なことだが、イラク戦争はまだ 終わってはいないということである。戦争の終結は、当事国が降伏文書、終戦文書に 署名することによってなされる。イラク戦争ではブッシュ米大統領によって「大規模 な戦闘の終結宣言」が一方的にされはしたが、戦争状態は終結してはいない。これは 国連がイラクの現状を軍事占領状態であると認識していることからも、また宣言後の 米兵死傷者数が、それ以前を上回っていることからも明白である。また、あれだけブ ッシュ政権のイラク戦争を擁護してきたアメリカのメディアも、最近はイラクで起こ っている「テロ」をレジスタンス=抵抗運動と言い換えるようになっている。 戦争状態にある国に軍隊を出すことは「派遣」ではなく「派兵」である。 (環境市民「みどりのニュースレター2004年1月号(128号)」より前半のみ) http://www.kankyoshimin.org/jp/hotnews/iraqhahei.html ------------------------------------------------------ □□ことばピックアップ:池澤夏樹(作家) しかしながら、「国の運営に暴力を用いない」という日本人の決 意は時と共に次第に薄まってきました。 今、世の中は享楽に満ちています。そういう社会を日本人は築い てきた。 だけど、その先で暴力は待っているのです。 今、自衛隊員はそれぞれに個人に戻って、自分たちが国家が運営 する暴力システムの最先端にいるという事実について真剣に考えて いることでしょう。 政治家が軽い言葉をやりとりしたあげく、自分たちは戦乱の地に 送り出される。 殺されるかもしれない。殺すかもしれない。 イラクについて何も知らず、また知ろうともしない者に、敵と味 方の区別ができるわけがありません。 今のアメリカ政府を見ていると、異なる文化についておそろしく 無知だという印象があります。 世界中だれもがハリウッドとハンバーガーとコーラが好きだと信 じて疑わない。 日本人もまた異文化に対して無知で不器用です。 戦後58年間、われわれはアメリカしか見てきませんでした。 だから、日本の兵士はアメリカ軍の失敗をそのまま踏襲すること になるでしょう。 イスラムを知らず、武力によって社会を壊された人々の恨みを理 解せず、民衆に支えられたレジスタンスの威力を知らないまま、戦 地に送られる。 (メルマガ:パンドラの時代004、12/28 から抜粋) http://www.impala.jp/pandora/index.html ◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆ 本年も引き続き宜しくお願いいたします。 「さらに生活感覚で、ローカルな情報盛りだくさん、そして読んでタメになる」 メールニュースを目指していきたいと思います。 皆様からの情報提供やご意見ご感想などお待ちしています。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆皆様からのフィードバック、情報提供をお待ちしています。 ☆ニュースのバックナンバーは下記ホームページで見ることが出来ます。 ☆このニュースを購読される方を是非ご紹介下さい。 ☆配信停止はこのメールに「配信不要」をペーストして返信して下さい。 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ 【発行】NPO法人鯖江市民活動交流センター内 エコプラザさばえ実行委員会 〒916-0024 鯖江市長泉寺町1-9-20 (朝10時~夜10時、日曜朝10時~夜7時、月曜・祝祭日休館) Tel.0778-54-8434 Fax.0778-54-7058 E-mail info@sabae-npo.org Web  http://www.sabae-npo.org/ecoplaza/ 【編集】林 暁、吉年純子、辻子裕二 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● エコプラザさばえメールニュース 第28号      2004年1月9日発行