第34号    2004年4月17日発行 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●   NPO法人エコプラザさばえ(鯖江市環境情報学習センター)メールニュース ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★  <目次>  ▽エコプラザ土曜塾スタート!  ▽ミュージカル『天狗のかくれ里』を観て  ▽イベント・4月29日(祝木)エコツアー in かたかみ(鯖江)        ・4月24日(土)ネイチャーゲーム・ミニ研修&体験会(勝山)        ・4月24日(土)池沢夏樹講演会(勝山)  ▽欧州自然エネルギーの取り組み その4  ▽フリーライター・NGO代表 今井紀明 ■■平成16年度 エコプラザ土曜塾スタート!  〜土曜日は、あそぼう、まなぼう、たのしもう!〜  今年度のコミュニティスクール・エコプラザさばえ土曜塾の日程が決まりつつあり ます。全9回、地域のこと環境のことなどさまざまなテーマで、子供たちの豊かな感 性を育みます。 ・第1回:5月8日「ようこそ土曜塾へ」   〜みんなでワイワイ楽しもう! ・第2回:6月5〜6日「ホタルを探せ!」 ※一泊企画です   〜水のきれいなところにホタルはいるのかな? ・第3回:7月10日「コミバス・マイプラン」   〜市内を走るコミュニティバス、乗ったことある? ・第4回:9月「身近なかんきょうを調べ、地図をつくろう」 ・第5回:10月「スローフード、味覚の秋」 ・第6回:11月「我が町探検隊」 ・第7回12月、第8回平成17年1月、第9回2月の予定。 参加対象:鯖江市内小4〜中3年  定員:先着20名(年5回以上参加可能な方を優先) 参加費:年間9回で4000円 問合せ&申込み:エコプラザさばえ事務局 吉年(よどし) ◇開講にむけて第1回ミーティング&スタッフ募集! ・4月21日(水)午後7時半〜  於エコプラザ  今年度全般の予定・企画、第1回5月8日について話し合います。当日欠席という 方も是非ご参加くださいね。  また、ボランティアスタッフも随時募集しています。通年でなくても単発の回のみ でも結構です。どうぞ少しのお時間でも、土曜塾に力をお貸しください。よろしくお 願い致します。(担当:鈴木早苗) ■■ミュージカル『天狗のかくれ里』の感想から その2 ◇いろいろな市民活動団体の環づくりとしては成功だったと思う。この事業がなかっ たら出会えなかった素敵な人たちと知り合えてよかった。お誘いした友達が、「良か ったよ!」と言ってくれたことが何よりでした。(実行委員 米谷節子さん) ◇おかげさまで、『天狗のかくれ里』inさばえの公演を大盛況の中で無事終えること ができました。みなさんの広報面でのご協力とご来場、ほんとうにありがとうござい ました。これをきっかけに、鯖江で活躍されている市民や市民団体の間のつながりが 深まればいいな、と思っています。  さて、今回の事業の企画・運営に関わる中で、「協働とはなんだろう」ということ を強く感じました。『天狗のかくれ里』公演を準備する中で、鯖江を中心に活躍され ている約50団体さんに後援をいただきました。それぞれの団体さんの持つネットワー クやノウハウを持ち寄り、ひとつの目的を共有して事業を進めていけたら、まだ市民 活動に関わりのない一般の市民の方たちをも振り向かせる、もっとおもしろい事業が 生まれてくるのではないかと思います。  『天狗のかくれ里』実行委員会では、事業の中でのよかった点・悪かった点をまと めるつもりでいます。それが今後のみなさんの活動に生かされることがあればとても うれしいです。(実行委員 中村友美さん) ◇「天狗のかくれ里」公演最高でした。親と子が、共通に感動を味わう中から、環境 を考え、語り合える本当に素晴らしい内容のミュージカル劇だったと思います。演技 する、「ふるさとキャラバン」の方々、実行委員会、観客がひとつになった公演だっ たと思います。  いのししの「チョウスケ」が死んでいく場面では、涙がとまりませんでした。「い ただきます」の本当の意味がよく伝わってきました。  駐車場係りとして、公演後、駐車場で帰られるお客様にお礼をいいましたが、みん なが、「とてもよかった、ありがとう」と言ってくださり、とてもうれしかったです 。この公演に来られた方から、「天狗の里つくり」が出来るのではないかというを希 望を感じました。  公演後、「ふるさときゃらばん」の方々といっしょに撤収作業を手伝っているとき も、思いが伝わってきて、涙がでてきました。みんなの心がひとつになれば、なんで も出来る、というようなことを実感した一日でした。本当に、みなさまありがとうご ざいました。(実行委員 石本豊昭さん) ◇地球という大自然の中で、人間は不自然な生き物だと思われがちだけど、人間だっ てもともとは自然の中から生まれて きたんだから、自然と共存するほうが、人間も心地いいはず・・・。  日常では、車があったりテレビゲームがあったりと、体を使わなくても生活できる 世の中になってしまったので、体を使ったり自然と触れ合う機会は減るばかりです。 今回の天狗のミュージカルは、そんな流されてしまう日常に忘れていた大切なものを はっと気付かせてくれました。  私は去年末、環境と平和の市民グループ鯖江『地球村』の仲間と出会いました。そ の仲間からも、大切なことをたくさん学びました。マコトとミカが修行して自分の住 むところを変えていこうとするように、私には何ができるかな・・・。今回の天狗の ミュージカルのような、日常で忘れがちな気付きの場を作っていきたいなあと、思い ました。(木水増美さん) ---------------------┤イベント情報├--------------------- ■エコツアー in かたかみ 「水と緑がきらめく環境資源発見ツアー」  〜文殊山登山で環境マップ(電子地図)を作ろう!〜  環の国さばえ実行委員会では、片上地区で、みどり豊かな風景や環境に配慮した施 設などの環境資源を二回に分けて探索します。今回は、「かたかみ春たんぼ」で文殊 山の探索を行います。発見したものは、環境マップ(電子地図)としてまとめ発表す る予定です。 日時:4月29日(祝・木) 午前9時〜午後3時  集合場所:鯖江市片上公民館(鯖江市大野町6-8-1 片上小学校西隣) 定員:50名(先着順) 対象:小学生以上(小学生は保護者の同伴) 参加費:無料 ※参加者には記念品あり。 ※かたかみ春たんぼも同時にお楽しみください。 準備物:お弁当・水筒・雨具・タオル等 応募締切:平成16年4月26日(月) 主催:鯖江市環境まちづくり委員会・環の国さばえ実行委員会 問合せ&申込み:鯖江市環境課 tel.0778-53-2220 fax.0778-51-8156 e-mail : SC-Kankyo@city.sabae.fukui.jp ◇環の国さばえ実行委員会とは、環境まちづくり委員会委員を中心に構成され、環境 フェアなどの環境啓発イベントを企画運営する委員会です。一般のボランティアスタ ッフも募集します。詳細は鯖江市環境課までお尋ねください。 ■第三回「ネイチャーゲーム・ミニ研修会&体験会」  この場所はもう人が住んでいない地区で、今回の講師:大石橋節子さんの生まれた ところです。ログハウスがあり、とてもいいところです。冬は除雪が入らないため、 そこまでたどり着くにはカンジキをはいていきます。今年も今度の時には除雪が入る かどうかわからないため、雪の中でのネイチャーゲームも期待できます。  森の中でゆっくりと、山菜でも採りながら、お弁当を食べながら楽しみましょう。 場所がわからない方は途中、勝山市内で待ち合わせて行きます。 日時:4月24日(土)午前9時〜12時頃 場所:勝山市五所川原 参加費:無料(昼食は各自持参のこと) 問合せ:ふくい緑ネイチャーゲームの会事務局 朝日政之     福井市足羽2-11-14 TEL0776-35-0416 FAX0776-35-0415     携帯TEL090-8265-1486 asasun@nifty.com ■僻村塾講演会「土地と人の仲」 日時:4月24日(土)夜7時半〜9時頃 場所:福井新聞勝山支局コミュニティホール 参加費:500円 講師:池沢夏樹  1945年北海道帯広市生まれ。88年『スティル・ライフ』で第98回芥川賞を受賞。94 年沖縄に移住。03年『言葉の流星群』で宮沢賢治賞受賞。 『イラクの小さな橋を渡 って』『憲法なんて知らないよ』『静かな大地』などの著作活動全般について、司馬 遼太郎賞受賞。 http://www.impala.jp 問合せ:塩見0779-88-0647 ※定員に限りがあります。事前にご確認ください。 ------------------------------------------------------ ■■欧州自然エネルギーの取り組み その4 (福井市Tさんのレポートです) ◇1月24日(土)  ベルリンからコペンハーゲンを経て、スウェーデンのストックホルムへ。飛行機で たまたま隣り合わせた女性はドイツ文部省の中等教育の責任者だった。ストックホル ムで開かれる教育関係の国際会議に出席するとのことだった。  旧東ドイツ地域における教会離れについて何か対策を講じているのか聞いてみた。 彼女によると、旧東ドイツ地域における宗教、文化、伝統の喪失は深刻な問題で、旧 東ドイツ地域における小学校で宗教教育を始めたという。  政教分離の問題は生じないのかと聞いたら、宗教の授業への出席は強制ではないの で問題はないとの答えだった。ドイツは決断が早く、やることが果敢である。  彼女にいま一番頭を悩ましている教育問題は何かと聞いたら、それは学力低下の問 題だという。抱えている悩みはすべて日本と同じですねと笑った。  午後1時過ぎにストックホルムに着く。一面、真っ白の雪だったが、ベルリンのよ うな肌を刺すような寒さはない。ホテルの部屋でようやく高速のインターネットがつ ながりホッとする。イーサネット・ケーブルがつながるとEメールの設定も日本とま ったく同じで使えるのでとても便利だ。日本からのメールによると、大阪ガスが敦賀 市に対して中池見湿地の全面寄付を申し出たそうだ。時代の風が変りつつあるのを感 じる。  ホテルで一息ついた後、ストックホルムの街に出かけた。スウェーデンの首都だと いうのに、人口が少ないせいか、日本の地方都市のような雰囲気だ。社会保障が充実 しているので、あくせく競争する必要がなく、都市住民特有の何かに追い立てられて いるような切迫感を感じられないためだろうか。  ホテルの受付で最も賑やかだと教えられた界隈で、昼食と夕食兼用の食事をしてか らホテルに戻る。 ◇1月25日(日)  終日、ストックホルムの街を歩き回った。  まず、昨日の言葉を撤回させていただきたい。やはり、ストックホルムは北欧で最 大の偉大な都市である。一日、自分の足で歩いてみて、随所に様々な工夫が凝らされ ているのがよく分かった。  一言で言うと、街全体に「人間が主で車が従」という基本的な考え方が貫かれてい るのだ。  街を動き回る交通手段として、まず、徒歩、次に、バス、その次に地下鉄、最後に 車という順番で街全体がデザインされている。  例えば、街の中を流れる川沿いにあるのは歩道であり、車道は高架、あるいは下を もぐらされている。川を横切る橋を渡るにも、川沿いの歩道から橋の歩道にうまくつ ながっていて、車に遠慮しなくても、歩きながら街の中を自由自在に動けるようにな っている。  観光スポットとなっている川の中に浮かぶ島の中の旧市街地(ガムラスタン)から 現在の中心市街地までずっと歩いてい  ける。というより、車が完全にブロックさ れているのだ。もちろん車でも行けるのだが、車は目抜き通りの外側を走る構造にな っている。「いやはや恐れ入りました」という感じである。 ◇1月26日(月)  スウェーデンに留学経験のある環境エネルギー政策研究所の飯田哲也所長のご紹介 を受けて、ストックホルムから鉄道に40分乗り、エンシャピンという人口2万人の町 のエネルギー公社を訪 れた。  この町では、電気と暖房が100%バイオマスによって供給されている。  バイオマス発電について、エネルギー公社のエディ・ヨハンセン社長が分かりやす く説明してくれた。 バイオマスとは植物生物から生成さ れるエネルギーのことを 指していうが、要するに薪(たきぎ)のことだ。つまり、バイオマス発電というのは 、薪を燃やしてお湯を沸かし、その蒸気でタービンを回して発電する仕組みである。  エンシャピンにある発電所では、薪として木材をチップ状にしたものを燃やして発 電していた。また、沸かしたお湯をただ発電に使うだけでなく、地下に埋められたパ イプを通して町中の家庭や施設に配り、地域全体を暖房している(通常、コジェネと 呼ばれる仕組みである)。  さらに驚かされるのは、町が所有するこのバイオマス発電所の建設費用45億円のほ とんどが、民間資金でまかなわれていることだ。なぜそんなことが可能かというと、 1996年に電力市場が自由化されたことで、誰でも電力市場に参入することが可能にな り、発電した電力をその時々の実勢価格で売ることができるためだ。  そのうえ、発電量によって政府に支給されるグリーン電力証書を消費者に売ること でも収益を上げることができる(スウェーデン国民は消費 電力の7%までグリーン電 力を購入することが法律で義務付けられている)。  つまり、エンシャピンのエネルギー公社は、エンシャピンの町民に電力と暖房を供 給して料金収入を得られるだけでなく、余剰電力とグリーン電力証書を広く市場で売 ることでも収入を得られるのである。実によくできた仕組みだ。 しかし、ヨハンセ ン社長によれば、バイオマス発電の最大の利点は地域で雇用が生まれることだという 。  バイオマス発電の燃料は木材であり、100%地域で調達できる。エネルギー源を石 油からバイオマスに転換したお蔭で、これまで中東諸国に払っていたお金を、地域で 林業に従事している人に払うことができるようになったのだ。  スウェーデンと同じように石油資源を中東諸国に依存せざるを得ない日本も、エネ ルギー源をバイオマスに転換することで中山間地に雇用を創出できるはずだ。このや り方はうまくいくと自信をもってお勧めしたいと、熱っぽく語ってくれた。  いま日本社会が抱える最大の問題は、グローバリゼーションに地方がいかに対応す るかという問題だが、北欧諸国は我々が気づかないうちにしっかりこの問題への解決 方法を考えてくれていた。有難いことだ。ヨハンセン社長にバイオマス発電所や熱供 給を受けている病院を案内してもらった後、鉄道に乗ってストックホルムに戻る。  午後、スウェーデン最大のNGOであるSNW(自然保護団体)を訪れ、エコ認証 の仕組みなどについて説明を受けた。 ◇1月27日(火)午前  午前中、ストックホルム市でエコタウンとして再開発されたハマビィ地区を訪れ る。  ハマビィ地区はもともと市街地に隣接する寂れた工業地帯だったが、2004年にスト ックホルムに誘致する予定だったオリンピックの選手村として再開発が計画された。 オリンピックの誘致は失敗したが、エコタウンとしての開発は続けられ、現在ではエ コタウンのモデルとして全世界から見学者が訪れる地区となっている。  よく、「循環型社会を創る」などと言われるが、循環型社会というものが一体どの ようなものかきちんと理解されているかは疑問だ。しかしこのハマビィ地区に来ると 、「なるほど、循環型社会とはこういうものか」と具体的に理解し、納得できる。  まず、街から出されるゴミのうち、燃えるゴミは廃棄物発電所に送られ、発電と地 域暖房及び地域冷房の燃料として使われる。また、生ゴミ及び下水からはバイオガス が取り出されて、各家庭の台所に調理用ガスとして供給される。  ハマビィ地区に建ち並ぶ個性的なマンションには、太陽光発電や太陽光熱など様々 な環境技術が駆使され ているし、建設そのものにもリサイクル資材が使われている 。  中心市街地と結ぶ公共交通機関も、路面電車、バス、フェリーと充実している。さ らには、街の住民が共同で車を使いあうカープールという仕組みもある。現在では、 180人の住民が十数台の車をインターネットや電話で予約しながら共同で使っている そうだ。  街の住民の構成としては、ほとんどが35〜45歳の子持ち家族とのことだった。  日本でも、環境特区としてこうしたエコタウンを開発する可能性を探ってみるのも 必要ではないか。 ◇1月27日(火)午後  正午、スウェーデンの国会議事堂を訪れ、国会内の食堂で、緑の党のインゲゲルド ・サリネン議員、政策スタッフのチャールズ・ベルコウさん、フレデリック・アンド バーグさんと昼食を取りながら、スウェーデンのエネルギー政策の現状と問題点につ いてお話を伺った。  ところで、スウェーデンの政治状況を簡単に説明しておくと、現在のスウェーデン 政府は、社会民主党、緑の党、左党(旧共産党)の連立政権である。緑の党は内閣には 参加していないものの、社民党が過半数を維持するためには不可欠な存在なので、ち ょうど日本の公明党のように政権内で一定の影響力を有しているという状況である。  スウェーデンは、原子力発電の是非について1980年に国民投票を行い、2010年まで に脱原発すると決定した。  ところが、脱原発を順調に進めるためという理由で、国民投票直後からの数年間で 原発を2倍に増設。電力供給の中で原子力が占める割合は45%まで高まった。その結 果、電力料金が下がったため、電気による室内暖房が急速に広がるなど国民一人当た りの電力使用量が大幅に増えてしまった。12基あった原発を1基減らしたものの、 2010年までにゼロにするのは困難な状況で、現在、電力会社と脱原発のスケジュール について交渉中とのことだった。  また、1996年の電力自由化についても、バイオマス発電などのグリーン電力の新規 参入が容易になった一方で、電力市場の寡占化が進み、巨大になった電力会社が自然 エネルギーへの投資にあまり熱心でないなど、当初の思惑とは違った方向に事態が進 んでいる。  今後の政策課題は二酸化炭素の排出に課税する環境税の導入だが、製紙業や鉱物資 源などのスウェーデンの基幹産業は適用除外になる見込みのため、一般家庭にしわ寄 せがいくことになりそうで苦慮していると語っていた。  スウェーデンのように環境先進国と言われている国でも、電力会社や産業界の強力 なロビー活動に阻まれ、エネルギー政策の転換を進めるのは容易なことではないとい うことだ。改めてエネルギー問題の難しさを思い知らされた。 ■■「高校生記者」で平和運動 04月08日 共同通信  札幌市西区のフリーライター今井紀明さん(18)は、高校在学中から熱心に平和運 動に取り組み、無料配布の市民新聞記者としても活躍。「高校生記者」として、新聞 や雑誌でもたびたび取り上げられていた。  今井さんは、昨年夏発行の雑誌のインタビューで「吹奏楽部の活動や生徒会長の任 期を終えた中学3年生の受験期に、環境問題に興味を持ち、通学時にごみ拾いなどを 始めた」と説明。高校1年生だった2001年9月の米同時テロに衝撃を受け、平和運動に 取り組み始めたと話していた。  その後、平和問題などを取り上げる無料メールマガジンを発行。最近は、劣化ウラ ン弾による被ばくの危険性を訴える活動をしており、メルマガに「(最近の)市民活 動は非常に衰退し、イラクへの自衛隊派遣を阻止できなかった。劣化ウラン弾問題を 伝えることで派遣論議に影響を与えたい」と記していた。 ◇マスコミ業界もしり込みするのは仕方がない、とは言いたくありません。自身の存 亡に関わることですので、記事にしたくないというのはわかる気がします。それでも 妥協すべきではないと思いますが。  だからこそ、こういった不正は市民が告発をしていくべきだと思います。マスコミ が動かなければ私たちでやる、そういった意気込みがこれからは必要かと思います。 それは無論僕自身にもいえることで、人に伝えることから必要ではないかと思い、記 事を書きました。  日本の社会はどんどん悪くなっている気がするのは僕だけでしょうか?  (03/10/10 今井紀明) http://www.janjan.jp/media/0310/0310087175/1.php ------------------------------------------------------ □□ことばピックアップ:池澤夏樹(作家)  もともと自衛隊は国土を守るのが任務だったはずです。それが今回、国益を守るこ とになった。ここで国土と国益の違いはとても大きい。決定的に大きいのです。なぜ ならば、国土は膨らまないけれど、国益は欲望のままにいくらでも膨らむから。  国土は国境によって限定されていますが、国益は無限です。この無限の欲望に自衛 隊という軍隊を用いてしまうと、日本国の武力行使には歯止めがなくなる。世界中ど こでも、国益にかなうかぎり、アメリカが認めるかぎり、日本軍はしたいことができ る。  (メルマガ「パンドラの時代 005」から) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆皆様からのフィードバック、情報提供をお待ちしています。 ☆ニュースのバックナンバーは下記ホームページで見ることが出来ます。 ☆このニュースを購読される方を是非ご紹介下さい。 ☆配信停止はこのメールに「配信不要」をペーストして返信して下さい。 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ 【発行】NPO法人エコプラザさばえ 鯖江市民活動交流センター内      〒916-0024 鯖江市長泉寺町1-9-20       (朝10時〜夜10時、日曜朝10時〜夜7時、月曜・祝祭日休館)     Tel.0778-54-8434 Fax.0778-54-7058    E-mail info@sabae-npo.org   Web  http://www.sabae-npo.org/ecoplaza/ 【編集】林 暁、吉年純子、辻子裕二 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●  エコプラザさばえメールニュース 第34号      2004年4月17日発行