第36号    2004年5月22日発行 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●   NPO法人エコプラザさばえ(鯖江市環境情報学習センター)メールニュース ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★  <目次>  ▽エコプラザさばえ事務局募集!  ▽さばえ環境フェア速報!  ▽河和田は自然がいっぱい?  ▽夏のみらい塾スタッフ大募集!  ▽イベント・5月28日(金)ひと月遅れのアースディ(今立)       ・5月28日〜29日(金土)消費者総合フォーラム・交流展(福井)       ・5月29日(土)「里山に現れる鳥獣を知ろう」(武生)  ▽Dr.コトー・環境情報シリーズ「グリーンコンシューマー運動」 ■■NPO法人エコプラザさばえ事務局職員募集!  エコプラザでは有給専従事務局職員を募集することになりました。この度吉年さん が退職することになったので、その後任を募集いたします。  ・勤務地 鯖江市民活動交流センター内エコプラザさばえ事務局  ・エクセル、ワード、メール操作などパソコンがある程度出きる方  ・普通免許必要  ・男女問わず  ・応募締切 5月末 その他勤務条件、仕事内容の詳細についてはお問い合わせください。我はと思う方、 また知人友人でふさわしい方がいらっしゃれば、理事長井上、または吉年までご連絡 ご紹介お願いいたします。 ■■「さばえ環境フェア2004」速報! 〜みんなで行こう!環の国へ〜 日程:6月19日(土)10:00〜16:00/6月20日(日)10:00〜15:00 会場:嚮陽会館 ◇6月19日(土) ・9:40〜10:00 開会式典 ・10:10〜11:40 環境デザイン大賞発表会 〜環境国際都市を目指して  日頃、環境保全に関する実践活動や積極的な活動を展開している個人または団体  を表彰します。候補者の活動発表後、当日フェアに来場された皆さんによる投票  で、平成16年度鯖江環境デザイン大賞を決定します。市民の皆さんの多くの参加  をお待ちしています。北中山環境吟舞の表演もあります。 ・11:40〜15:00 コミバスで行く!ふるさとグルメツアー  嚮陽会館前(第1便7:50、第2便11:40)発のコミュニティバスに乗って市内の  環境資源めぐりにいきませんか?昼食には、地元でとれた野菜、お肉をふんだん  に使ったバーベキューをご賞味ください。 ・13:00〜14:00 環境先進都市視察報告会 ・10:00〜16:00 ネイチャークラフト ◇6月20日(日) ・10:00〜12:00 めざせ地産地消!ふるさとランチコンテスト   予選を勝ち抜いた3チーム(個人)が鯖江市近郊の食材を使ったオリジナルの  「ふるさとランチ」を披露します。料理バトルの生中継に加え、先着30名様は会  場審査員として試食に参加できます。 ・10:30〜14:30 でんでん虫のつどい 〜エコプラザと楽しい仲間たち  環境問題に携わる地域の達人たちをお招きしたトークショーや、環境お宝鑑定団な ど  など..。エコプラザさばえとその仲間たちがお届けするお楽しみタイムです。 ・10:00〜15:00 ネイチャークラフト ◇展示 ・環境関連の展示     ・環境「おすすめ図書」の市    ・環の国テーマブース ・環境クイズラリー   ・ネイチャークラフトコーナー ・粗大ゴミ再利用品展示販売コーナー   ・電気自動車、低公害車展示&試乗コーナー ◇環境「道の駅」コーナー ・手打ちそば、だんご、焼きいも、ポップコーン、アマランサスコーヒー ・有機野菜即売会 ・減農薬野菜大鍋コーナー(無料) ※お椀・お箸を持参された方には特典あり!! 主催:鯖江市、鯖江市環境まちづくり委員会 主管:環の国さばえ実行委員会 問合せ:環の国さばえ実行委員会事務局 鯖江市環境課 TEL.0778-53-2220 ■■河和田は自然がいっぱい?  水辺が無いわけではないのですが、河和田は「自然がいっぱい」というイメージか らは実は「ほど遠い」..。 ◇いま、鯖江市市制50周年記念事業において農林課が担当する農業農村体験学習推進 事業(水辺学習タイプ)をエコプラザが主管して準備をすすめています。きたる6月5 日(土)には河和田地域を対象に土曜塾や河和田夢グリーン等とタイアップしながら 水辺生物調査を行います。  この事業では農業施設(田んぼや用水路や排水路)の水辺の生物調査です。一方で 今、河和田川本流に於いて、国土交通省の補助を受け福井県土木部では里地河川モデ ル事業と称して自然再生事業が行われます。それでついでに河和田川本流及び支流の 生物調査の一部もやりましょう、と言うことになりました。 ◇で、5月初旬その下見に行きました。河和田川及びその支流に於いては以前から魚 類等の生物の生息は確認されていました。しかし、昨年度行われた聞き取り調査(50 〜30年前の昔はどのような生物がいたかを聞いて調べる方法)と比較する と、イワナ、ヤマメ、鮎、ウナギ、メダカなどの魚類がほぼ絶滅や、ネコヤナギなど 河畔林ももうなくなっている。 カエル、メダカ、ドジョウなどのすみかである田んぼやその用水路、排水路を見て 回りました。ついでに集落内の水路、側溝なども見て回りました。  ...そして唖然となりました。  河和田川及びその支流以外の用水路、排水路、集落内の水路、側溝は私の見た限り 100%コンクリートの水路でした。田んぼは土でした(当たり前)。一部に泥がたま っていて、草が生えて自然水路の様に見えましたが、よく見るとコンクリートの水路 でした。  河和田川も本流から支流に分かれ各集落内まで遡るとそこから上流はやはりコンク リート三面張りでした。そしてその上流には必ず砂防ダムがあります。 ◇本流以外の川の水辺はもうコンクリート化されていて、生きもの特に魚類は生息場 所が無くなってしまったのです。実際にいません。これは現実でした。豊かな河和田 の自然といっても、水辺の視点からみればとても豊ではありません。面的には水辺は 全域にわたり破壊された状態なのです。  河和田川にはオシドリなどの貴重な生きものがいるので、一見豊に見えます。しか し逆に言うと、もうそこにしかいないのです。昔はもっとどこにでもいたのです。東 京や大阪のように完全に自然が破壊されたところと比べて、河和田は自然豊だと評価 するものではありません。  身近な水辺に魚やカエルがいないのが既に非常事態なのです。いくら水をきれいの することをしても、生息場所の破壊があっては何もなりません。 ◇私たちは、現状をよく見なければいけないのです。そしてそれを明らかにして真に 住みよい地域づくりを環境(特に自然環境)からも行っていかなければならないので す。まずは基礎データづくりが大事です。  6月5日の調査はその事を明らかにすると共に、次なる行動をどうすべきであるか を教えてくれることと思います。みなさん是非ともご参加下さいませ。 (NPO法人エコプラザさばえ理事長 井上哲夫) ■■夏のみらい塾2004 スタッフ大募集!  夏のみらい塾では、毎年夏休みの二泊三日間を利用して小学高学年〜中学生約4〜 50名と一緒に合宿を行います。多くのボランティアスタッフが集まって、子どもたち がお互いに学び合い、共に生きる力を育んでいくことを目的とした体験プログラムを 企画運営。日本の自然や文化が残っている農山村で地域の人たちと交流したり、自然 の中で遊んだり、いろんなことを体験しながら、子ども達だけでなく、スタッフ自身 も多くのことを学ぶことができます。あなたもご一緒に作って楽しみませんか?  毎週火曜夜を中心にさまざまなミーティングと、事前研修やオリエンテーションな どが組まれます。当日スタッフも受け付けます。 開催日程:8月6日(金)〜8日(日) 場所:美山町下味見小学校及びその周辺 問合せ:夏のみらい塾実行委員会(鯖江市民活動交流センター内) TEL 0778-54-7055 FAX 0778-54-7058 HP http://www.sabae-npo.org/mirai ---------------------┤イベント情報├--------------------- ■ひと月遅れのアースディin今立  アースディは世界中が地球のために行動する日です。あらゆる立場の違いをこえて 、地球環境を守るために行動を起こす日です。地球規模では、4月22日ですが、ここ 今立では、ひと月遅れの5月28日に行います。  皆さん一人ひとりの心にある、自然や環境は大事だよ、大切にしようという思いを 、確認、共有するためにとっておきのプログラムを用意しました。  ひとつは、福井在住の女優、今成友美さんによる朗読会です。1992年6月の国連地 球環境サミットで、12才の少女が行った、人々に強い感動を与えたスピーチ「あなた が世界を変える日」を再現します。  もうひとつは、一口5万円の出資者を募って3年前に太陽光パネルを設置した「丹南 市民共同発電所の会」が、2号機を設置することになり、設置業者の選定を行います 。前回同様、公開プレゼンを行い、一般の方へも公開します。  多くの方の参加をお待ちしています。入場無料です。 日時:5月28日(金)19:30〜 会場:今立町健康福祉センター 日程:19:35 市民共同発電所2号機設置公開プレゼン    20:30 「あなたが世界を変える日」今成友美さん朗読    21:00 設置業者発表 ・朗読会  1992年6月11日。ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開かれた国連の地球環境サ ミット。カナダ人の12才の少女が行ったスピーチは、人々の強い感動を呼びました。 「私たちひとりひとりの力が世界を変えていける」ということを、今も世界中に伝え 続けている少女の言葉をあなたに伝えます。 ・公開プレゼン  各メーカの特徴や、設置にあたっての課題、質問などを直接業者から聞き、会員の 投票により業者を決定します。プレゼンは、会員以外の方の参加(質疑等)も可能で す。太陽光発電について興味のある方の参加をお待ちしています。 主催:丹南市民共同発電所の会、今立コミュニティサポートセンター ■消費者総合フォーラム・交流展 「しっかり選ぼう消費者の知恵で」 日時:5月28日(金)〜29日(土) 会場:福井県民会館(福井市大手3-11-17) ◇28日(金)10:30〜16:00  講演(10:45〜12:15)「現代人はなぜ利口なバカになったのか」                講師 東京大学名誉教授 養老孟司氏  分科会(13:30〜15:30)  第1分科会/食のあり方「地産地消」  第2分科会/食の安全・安心を求めて  第3分科会/環境について  第4分科会/消費者啓発について ◇29日(土)10:00〜16:00      消費者講座(10:30〜12:00)「自分が選ぶ天国と地獄」  リサイクル教室  不用品から簡単に作れるステキな小物  折り紙教室(幼・小向け)(13:30〜15:00)  折り紙で遊ぼう(仁愛女子短期大学 折り紙研究会)  親子テスト教室10:00〜12:00  ふしぎがいっぱい おもしろ科学実験(平井博政氏)     ◇両日開催  消費生活展(パネル展示・商品展示・クイズラリー等)  農林水産加工品等の販売  消費生活相談  パネル展示 主催:消費者総合フォーラム・交流展実行委員会 問合せ:福井県消費生活センターTEL.0776-22-1102 http://info.pref.fukui.jp/seikatu/shohic/ ■「里山に現れる鳥獣を知ろう」 日時:5月29日(土) 午後1時30分〜3時 場所:武生市エコビレッジ交流センター 風の館さかのくち    (武生市湯谷町25-25-2) 講師:山崎秀雄氏(環境カウンセラー) 参加料:無料 問合せ:武生市エコビレッジ交流センター TEL&FAX.0778-28-1123 http://www.ttn.ne.jp/~ecovilg/index.htm ------------------------------------------------------ ■■Dr.コトー・環境情報シリーズ   「グリーンコンシューマー運動」 “あなたの買い物で地球の未来が変わる”  グリーンとは緑ですが、転じて自然環境を指します。コンシューマーとは消費者で す。つまり環境に優しい買い物をしましょうという運動です。1988年イギリスで、身 近な商品の抱える環境問題の解説と環境に良い商品を紹介した「グリーン・コンシュ ーマーガイド」がベストセラーになりました。日本でも94年に「地球にやさしい買い 物ガイド」が出版され、世界の消費者活動の合言葉になりました。  私たち消費者は、お金を使って買い物をします。商品を購入することは、その商品 が優れたものであるという一種の投票でもあるのです。その際、環境に配慮して買い 物をすることができます。消費者が買う物を変えれば市場は変わっていきます。消費 者に良く売れる商品は商店内の売り場の良い位置に置かれ、売れ行きの悪い商品は置 いてもらえなくなります。自然にメーカーは環境にやさしい商品を開発せざるをえな くなります。  さて、今日のお買い物から始めてみましょう。 グリーンコンシューマー10の原則 1.必要なものを必要な量だけ買う。 2.使い捨て商品ではなく、長く使えるものを買う。 3.ゴミになるものは買わない。   包装はないものを最優先し、次に最小限のもの、容器は再利用できるものを買 う。 4.使う段階で環境負荷が少ないものを選ぶ。 5.作るときに環境を汚さず、作る人の健康を損なわないものを選ぶ。 6.自分や家族の健康や安全を損なわないものを選ぶ。 7.使ったあと、リサイクルできるものを選ぶ。 8.再生品を選ぶ。 9.生産・流通・使用・廃棄の各段階で資源やエネルギーを浪費しないものを選ぶ。 10.環境対策に積極的な店やメーカーを選ぶ。  具体的には色々あると思いますが、思いつくがままに、簡単にできることからはじ めましょう。たとえば、 ・洗剤いらずのタワシを使う(ササラとか)。 ・リユース・リサイクル品を積極的に買う(缶ビールは駄目、瓶にしましょう。ビン のほうが美味しいですよ)。 ・自転車・徒歩・公共交通機関を使う(コミバス)。 ・買い物にはマイバックで。マイ箸やマイ水筒も(久保田酒屋さんはマイカップ持っ てます、斉藤幸二さんはマイ箸持ってます)。 ・地元で出来た、その時期に採れるものを食べる(地産地消)。 ・食品は添加物や遺伝子組み換えなどのない安全なものを選ぶ(中国産は要注意)。 ・電化製品は省エネタイプのもの(エアコンのほこりはこまめに掃除して)。 ・エコロジーなお店を応援する。 ・車が必要な人はハイブリッドカー(大排気量の車はだめ、ランクル最低)。 ・生ゴミはコンポストや生ゴミ処理機で処理し、畑へ(家庭菜園はスローフード、ス ローライフです)。 ・太陽光発電や太陽熱温水器を利用する(エコプラザ風力発電ナウシカ号)。  私はマイバッグ(かご)を実行してますが、それ以外は今後の課題です。皆様の楽 しいアイデアを教えてください。 (by 硬派な整形外科医) ------------------------------------------------------ □□ことばピックアップ:養老孟司(東京大学名誉教授)  地球というひとつの入れものに、いろいろなレベルの生活をする人たちがいて、  それぞれの論理で動いている。それらを調整することは、個人の努力の範囲を明  らかに超える。だから環境問題は最大の政治問題なのである。  政治活動の根本のモノサシに、環境を置くべきだと言いたい。  (「いちばん大事なこと」集英社新書から) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆皆様からのフィードバック、情報提供をお待ちしています。 ☆ニュースのバックナンバーは下記ホームページで見ることが出来ます。 ☆このニュースを購読される方を是非ご紹介下さい。 ☆配信停止はこのメールに「配信不要」をペーストして返信して下さい。 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ 【発行】NPO法人エコプラザさばえ 鯖江市民活動交流センター内      〒916-0024 鯖江市長泉寺町1-9-20       (朝10時〜夜10時、日曜朝10時〜夜7時、月曜・祝祭日休館)     Tel.0778-54-8434 Fax.0778-54-7058     E-mail info@sabae-npo.org     Web  http://www.sabae-npo.org/ecoplaza/ 【編集】林 暁、吉年純子、辻子裕二 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●  エコプラザさばえメールニュース 第36号      2004年5月22日発行