第39号    2004年8月26日発行 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●   NPO法人エコプラザさばえ(鯖江市環境情報学習センター)メールニュース ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★  <目次>  ▽エコプラザさばえにミニ水族館登場!  ▽エコプラザさばえ土曜塾 第四回 9/11開催  ▽イベント・8月28日(土)夏休み親子環境教室(鯖江)       ・8月28日(土)ネイチャーゲーム・ミニ研修会&体験会(福井)       ・8月29日(日)「ぼくらのタイムトンネル」(福井)       ・9月7日(火)ライフ・アカデミー講座「環境」(福井)       ・9月11日(土)鯖江かんきょう市民大学(鯖江)       ・9月27〜29日(月〜水)環境教育リーダ研修基礎講座(小浜)    ▽Dr.コトー・環境情報シリーズ「環境ホルモンとは」 ■■エコプラザさばえにミニ水族館登場!(9月末まで)  お魚たちがエコプラザに集まりました!ご協力いただいたエコプラザ会員の金田さ ん、藤井さんありがとうございました。また、設営にご協力いただきました皆さん、 ありがとうございました!展示期間は、9月30日までですので、是非皆さん見に来て くださいね。  展示生物は、以下の通りです。 ・メダカ  川や湖沼・水田などの流れの緩やかな場所に生息し、以前は鯖江市内でも普通  に見られたが、生息場所の環境悪化などにより生息数は減少し、環境省のレッド  データブックでも「絶滅の危険が増大している種」に記載されている。 ・タイリクバラタナゴ  原産国は朝鮮半島南部と中国大陸南部で、1942年に日本に持ち込まれたらしい。  現在は日本各地で繁殖しているが、2枚貝が生息する流れが緩やかで砂や泥が堆  積しているような環境がないと生息できない。 ・ヤリタナゴ  日本のタナゴ類の中で、分布域がもっとも広くかつもっとも普通にみられる。  本州四国の全域と宮崎鹿児島両県を除く九州に分布する。川の下流域やそれに  つながる細流・用水路・池、あるいは湖沼の沿岸に生息する。 ・シマドジョウ  普通の川より水田や用水路に多いドジョウ。本州のほぼ全域に生息し、比較的  水のきれいな河川に見られ、白地に黒い模様がある。よく水面へ上がってきて  口から空気を吸い、腸呼吸をする。 ・ドンコ  体は太短く、頭が大きい。川の上〜下流域のやや泥気の多い淀みや、湖・池に  生息し、一生を淡水域で過ごすハゼの仲間。市内の用水路や河川で普通に見る  ことができ、石のようにじっと待ち伏せ、魚などを大きな口で丸飲みにする。 ・ナマズ  流れの緩やかな川や湖泥の泥底にすむ。日中は物陰に潜み、暗くなってから、  餌となる小魚やカエルなどを求めて活発に動き回る。昔は、産卵期の5〜6月頃  になると、水田に入り込んで産卵する様子が見られることもあった。  ナマズと地震との関係は古くから知られている。実際にもナマズは地電流の変  化に非常に鋭敏で、地震の起こる7〜8時間前から活動が活発化し、水槽から飛  び出したりする。 ・ギンブナ  川の中・下流域や用水路、湖や池・沼に生息する。雑食性で底生生物を広く食  べるが、どちらかといえば藻類の方が主である。 ・タモロコ  川岸の流れの緩いところや湖・池の水草の多いところに生息する。静岡県と長  野県以西の本州と四国が天然分布のようだが、近年は九州や東北地方にも広が  っている。かなり旨いが、ホンモロコに比べると味は落ちる。 ・カワムツ  河川の上流から中流を中心に、流れのゆるやかな淵に普通に見られ、雑食性で  何でも食べ、全長は15センチになる。市内各地の河川でも多く見られ、アカム  ツ・カワモツの呼び名でも親しまれている。 ・モツゴ  湖・池・沼・川の下流域や平野部の細流に生息する。 ・カマツカ  河川の中流域から下流域・沼・池など広く生息し、大きいものは25センチにも  なる。川底を這うようにして餌を探し回り、驚くと砂の中に潜り隠れる。この  あたりでは「ギス」とも呼ばれ、味は淡白で塩焼にするとなかなか旨い。 ・オイカワ  琵琶湖産のアユの放流に混じって、全国各地の河川の中流域から下流域に広く  分布している。釣りの対象としても人気があり、「ハヤ」・「ヤマベ」など色々  な呼び名がある。15センチほどに成長し、繁殖期の雄は緑色に輝き美しい。 ・トウヨシノボリ  全国の河川や沼に生息していて、水生昆虫や小さな魚や卵を食べる。胸ヒレが  吸盤状になっているので、岩などに吸い付くことができる。親魚は、石の下に  巣を作り産卵し、孵化するまで守る。 ・ゲンゴロウ  北海道から沖縄まで広く分布し、池沼や水田に生息するが、環境の悪化や農薬  の影響で生息数は減少している。ホタルと同じように、幼虫は水中で成長し、  陸地に上がって蛹になり、羽化した成虫は越冬し数年生きる。 ■■エコプラザさばえ土曜塾 第四回   「身近な環境調べ 〜教えてよ!君のまわりの環境を〜」  君たちのまわりの「環境」を夏休みを使って調べてきてもらいます。それらを写真 にとって宿題シートにはって持ってきてください。さつえいした場所、感想なども書 いてきてね。それをパソコンに入れて「土曜塾版 さばえ環境マップ」を作ります! たとえば、家のまわりのようす、大好きな場所、面白いモノや人、きれいなけしきが 見える場所など何でもOK! 日時:9月11日(土)9:00〜12:30  (雨天決行) 会場:さばえNPOセンター 持ち物:筆記用具、お茶、宿題の用紙と写真 単発参加:500円(小4〜中3対象) 問合せ&申込み:エコプラザさばえ事務局 真田 ---------------------┤イベント情報├--------------------- ■夏休み親子環境教室  夏休みの自由研究に「ハーツ親子教室」を利用してみませんか?紙すき体験や工作 教室など楽しい企画を用意!なお、当日はハーツさばえにて夏祭りを開催中。 日時:8月28日(土)13:00〜 場所:ハーツさばえ集会室(西循環線沿い、鯖江中となり) 参加費:無料 問合せ:県民せいきょう TEL.0120-016-165 ■「ネイチャーゲーム・ミニ研修会&体験会」  夜の自然を楽しむためのスペシャルプログラムを考えています。どなたでもお気軽 にご参加ください。 日時:8月28日(土)18:00〜21:00 場所:足羽山  参加費:無料 問合せ:ふくい緑ネイチャーゲームの会事務局 朝日政之     福井市足羽2-11-14 TEL.0776-35-0416 FAX.0776-35-0415     携帯TEL090-8265-1486 asasun@nifty.com ■「ぼくらのタイムトンネル2080」(子ども劇場ジュニアコース例会)  〜現在(いま)は変わらない。だけど、未来は僕らが変えるんだ!〜  未来へのカギを握りしめた子供たちへ...。地球環境の現状について、未来を生 きる人たちについて、おしつけでなく自分たちで感じてほしい。五代目を見る子供た ちの想いが、未来を想う気持ちにつながってほしいと願います。 日時:8月29日(日)16:00開演(15:30開場) 会場:福井県生活学習館(ユー・アイふくい)多目的ホール 出演:劇団潮流 作:木村玩&羊の子 演出:池下雅子 http://www.gekidan-choryu.co.jp 主催&問合せ:ふくい子ども劇場 TEL.0776-28-1666 ※子ども劇場会員のみ参加ですが、当日受付で会員になることが出来ます。 ■平成16年度 福井ライフ・アカデミー現代的課題講座 第4回  「日本の原風景を明日につなぐ 〜里地里山の保全と活用〜」  さまざまな視点から環境問題を考えてみましょう。私たちに出来ることは何か、私 たちがしなければならないことは何かが、きっと見えてきます。 日時:9月7日(火)19:00〜20:30 会場:福井県生活学習館(ユー・アイふくい)3F 映像ホール 講師:松村 俊幸(福井県自然保護課 主任) 参加費:無料 対象・定員:県民一般、80名 申込方法:電話・FAXまたは直接下記へ 当日受付可 問合せ先:福井県生活学習館(福井市下六条町14-1)      TEL.0776-41-4200 FAX.0776-41-4201  ■第三回 鯖江かんきょう市民大学「ワークショップで学ぶ環境問題」  学びは体験を通して初めて自分のものとなります。地球の環境問題への市民の意識 は高まったが、環境は以前にもまして悪化しているという現状。どうしたら行動へと 移せるのか?ワ−クショプを通して解決の糸口を探しててみましょう。 日時:9月11日(土)13:30〜 会場:嚮陽会館 講師:坂本均氏(GNOM自然環境教育事務所代表) 参加費:無料 定員:50名 問合せ: 鯖江市環境課 TEL.0778-53-2220 FAX.0778-51-8256            e-mail : sc-kankyo@city.sabae.fukui.jp ■環境教育リーダ研修基礎講座「やってみよう環境教育」  環境教育・環境学習を推進する人材として重要な役割が期待される学校教員及び地 域の活動実践リーダーを対象に、眼前に広大な海がひらける国立若狭湾少年自然の家 (福井県小浜市)を主会場として、体験型環境教育を中心とした研修を開催します。 この研修は、昨年度から始まった環境教育指導者育成事業(文部科学省・環境省の主 催事業)の一環として実施するものであり、参加者を広く募集します。 日時:9月27日(月)〜29(水)二泊三日 会場:国立若狭湾少年自然の家(福井県小浜市田烏区大浜) 参加対象:これから環境教育・環境学習に取組もうと考えている方及びや取組み始      めた方 定員:50名(うち25名は教員で別途募集。申し込み多数の場合は抽選) 参加費:6000円(研修期間中の食費、宿泊代、交流会費、傷害保険料等) 応募方法:申込書(当事務所のHPより入手可)に必要事項を明記の上、郵送・FAX・      E-Mailのいずれかでご送付ください。〆切は8月25日(水)午前中必着。      受講決定の可否は後日ご連絡します。 送付先:環境省中部地区環境対策調査官事務所 宛     〒460-0002 名古屋市中区丸の内3-5-10 住友商事名古屋丸の内ビル内     TEL.052-955-2130 FAX.052-951-8889      E-Mail RR-CHUBU@env.go.jp 研修の詳細・申込み用紙は下記まで http://www.env.go.jp/guide/chosakan/chubu/   ------------------------------------------------------ ■■Dr.コトー・環境情報シリーズ「環境ホルモンとは」  環境省によれば、「動物の生体内に取り込まれた場合に、本来、その生体内で営ま れている正常なホルモン作用に影響を与える外因性の物質」のことを「内分泌かく乱 化学物質」(いわゆる環境ホルモン)としています。  生物の種類によって表れる障害は異なりますが、雌では性成熟の遅れ、生殖可能齢 の短縮、妊娠維持困難・流産などが見出され、雄では精巣萎縮、精子減少、性行動の 異常等との関連が報告されています. <環境ホルモンが原因と疑われている自然界の現象> ・イボニシ 日本の海岸 雄性化、個体数の減少 ・ローチ(鯉の一種) 英国の河川 雌雄同体化 ・カモメ 米国の五大湖 雌性化、甲状腺の腫瘍 ・アザラシ オランダ 個体数の減少、免疫機能の低下 ・人間についても例えば精子数の減少が指摘されています  科学的には未解明な点が多く残されているものの、それが生物生存の基本的条件に 関わるものであり、世代を越えて深刻な影響をもたらすおそれがあることから、環境 保全上の重要な課題となっています。ゴミの焼却の際に生ずる環境ホルモンも問題に なっていますが、それ以外にも私たちの周りには 医薬品、農薬、食品添加物、合成 樹脂、合成洗剤など、人が作りだした化学物質がたくさんあります。  人体はダイオキシンなど環境ホルモンである有機化合物を蓄積しやすく、分解・排 出しにくいのです。そのために体の中に残って害をもたらすのです。女性ホルモンに 似た環境ホルモンが体内に入り込むことで、ホルモン本来の働きが乱されることにな ります。また、前立腺ガンとの関係が心配され、免疫力を低下させるのではともいわ れています。  食物では、アメリカの肉牛や養殖の魚に環境ホルモンの残留が見られますが、これ は家畜の飼料やエサに成長を早める成長ホルモンが混ぜられているからです。  これらの環境ホルモンの存在を否定する意見がないわけでもありませんが、ダイオ キシンなどは猛毒物質です。その作用機序がホルモンのごとく振舞うかどうかを別と しても、ゴミの発生を抑え、その焼却方法等を工夫し、ダイオキシンの発生を抑える のは当然のことだと思います。(硬派な医学博士より) ------------------------------------------------------ □□ことばピックアップ:立川涼(ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議代表)  国は一つのモデルはつくれるけど、一億人分のモデルはつくれない。  これからは地域に住む個々人が中心にならないといけないでしょう。  自分の問題として世界を変えていかないと。  そのときに市町村レベルなら変えられる。  最後は一人の個人が立ち上がるかどうか、  NPOのような小さな組織がやるかどうかなんです。  (月刊「ソトコト」8月号から) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆皆様からのフィードバック、情報提供をお待ちしています。 ☆ニュースのバックナンバーは下記ホームページで見ることが出来ます。 ☆このニュースを購読される方を是非ご紹介下さい。 ☆配信停止はこのメールに「配信不要」をペーストして返信して下さい。 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ 【発行】NPO法人エコプラザさばえ 鯖江市民活動交流センター内      〒916-0024 鯖江市長泉寺町1-9-20       (朝10時〜夜10時、日曜朝10時〜夜7時、月曜・祝祭日休館)     Tel.0778-54-8434 Fax.0778-54-7058     E-mail info@sabae-npo.org     Web  http://www.sabae-npo.org/ecoplaza/ 【編集】林 暁、真田俊子、辻子裕二 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●  エコプラザさばえメールニュース 第39号      2004年8月26日発行