第47号    2005年1月15日発行 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●   NPO法人エコプラザさばえ(鯖江市環境情報学習センター)メールニュース ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★  <目次>  ▽新年のご挨拶  ▽エコプラザさばえ土曜塾 第八回 1/22開催  ▽環境教育プログラム企画ワークショップ 1/25開催  ▽イベント・1月22〜23日(土日)第三回いまだて遊作塾(今立)  ▽Dr.コトー・環境情報シリーズ「燃料電池」  ▽インド洋津波:被災状況など  ▽スマトラ沖地震:義援金 ■■新年のご挨拶  NPO法人エコプラザさばえ理事長 井上哲夫  新年明けましておめでとうございます。  今年4月でエコプラザさばえがNPO法人として本格始動してから二年目を迎えます。 そして同じく4月には鯖江市環境教育支援センターも完成し、その運営が開始されま す。大変素晴らしい施設が新しく出来上がるのです。行政、市民とのパートナーシッ プの観点から、私たちは環境NPOとして出来る範囲で積極的に関わって行きたいと思 います。 ○行き詰まる対策  さて皆さんも十分ご承知と思いますが、地球環境しいては地域環境みてみれば、も う待った無しの所まで来ています。  環境問題は大事な問題であると誰しもが口にして言います。そしてその対策を出来 ることは全て一生懸命やっているという感じです。しかしなぜか問題は深刻さを増す ばかりです。  これは今までの考え方、やり方、社会の仕組みの中ではもう既に行き詰まっていると 言うことを意味するのではないでしょうか。 ○先人の努力が・・・!  私たちは過去から現在まで長い時間をかけて今の社会の仕組み培ってきました。し かしみんなのためにそして将来世代のためにと、良かれと思って築き上げた先人たち の努力が、今ここに逆になってしまったのです。今の社会の仕組みが実は将来世代に 対して大きな不公平をもたらしているのです。  なぜなら今の文明社会は未来社会の発展に残しておかねばならない自然資源や地下 資源を浪費することで成り立っているからです。さらにはそこから廃棄される膨大な 量の廃棄物(含むCO2)が自然生態系を破壊し、そのまま人類の生存を脅かしつつあ るのです。青くて美しい地球がこのままでは将来に残せないのです。 ○人類の突然変異  私たちの祖先は人類誕生以来長い間、自然生態系を構成する一つの種として存在し てきました。しかし何故か産業革命を期に突然変異を起こしてしまいました。今度は 自然生態系を破壊し多くの種を絶滅させ、なんと更には自らの種(人間)を絶滅に追 いやっているのです。はたして産業革命以来、人間は進化したのでしょうか?退化し たのでしょうか?  京都議定書に署名しないブッシュ大統領も、環境を取り入れた憲法改正にのんきな 小泉総理大臣も個人的にはそんなことはとうに知っているはずです。 ○事実には目を背けたい  「人類社会は自然生態系を基盤として成り立っている」そして「このことを将来世代 に対しも護って行かなくてはならない」  このことに気づかないまま、いや実は気づきたくないので目をそむけたまま、多く の人が暮らしています。なぜならば今の文化的で、自由で、清潔で、便利で..そん な暮らしを手放したくないからです。そしてこれは先人たちの努力や多くの犠牲によ って培われたものです。従ってこれを否定することは自分の先祖を否定するようで、 とても出来ないことかも知れません。 ○現在問題対応型の社会の仕組み  現在の憲法や法律の中で、今を良くするために税金を使って仕事をしているのが行 政です。裁判官も今ある法律に基づいて人を裁きます。代議士は今の問題処理のため に法律や予算を議論へて承認して行きます。また将来世代のために法律をつくる事が 出来るのも唯一代議士です。  しかしかれらは有権者(国民)の票をもらう立場です。仮に多くの有権者や企業が 今の暮らしだけを考えて、将来世代のことに無責任であれば、代議士はその世論の代 弁者たる立場なので、将来世代についての指導力は発揮できません。では現在社会の 仕組みの中で一体だれが将来世代に責任を持つのでしょうか? ○古くて新しい社会  これからは「経済から環境優先の社会の仕組みづくり」が早急な課題です。本音で は今の社会の中で、科学技術が必ずや環境問題を克服すると思いたいところです。な ぜなら今の暮らしが続けたいから..。でもその発展のスピードと環境破壊のスピー ドは明らかに違うことは、誰しも少し考えれば分かるはずです。  環境問題解決の根本的方策は「社会の仕組みを変える」しか方法はないのです。 ○環境NPOの立場  私たち環境NPOは一般的に自由経済社会のなかにおいて、あまりその影響を受けな い立場にあります。なぜなら活動は基本的にはボランティアです。お金がほとんどか かりません。経済抜きなのです。  従って将来世代のことを考え行動する場合に最も自由な立場ではないのでしょうか 。言い換えればエコプラザは将来世代に対して誰に遠慮無く真剣に取り組める団体な のです。その事を活かして今後も活動を続けて行くべきだと思います。 ○何をどうするエコプラザ  そこで、私たちの活動は何をして行けばよいか..。実際には小さな活動の積み重 ねしか出来ません。環境教育、環境情報の収集発信においては今まで通りやっていき ましょう。   その上で私たちNPOしかできないことをやっていかねばならない。今まで通りの活 動の中に「将来世代へ伝える新しい社会の仕組みづくり」という考えを盛り込んで、 それを一つずつ形として創って行くことです。 ○最後に  将来世代に対し公平公正で責任を持って行動する運動体であり、政策提言の集団。 そんなエコプラザに発展して行くことを願いながら、今年一年頑張って行きたいと思 います。   最後になりましたが、皆様におかれましては益々のご健勝をお祈り致しますと共に 、今後ともよろしくご協力の程お願い申し上げます。 ■■エコプラザさばえ土曜塾 第八回「まっしろの雪で遊ぼう」  今年も雪と戯れ、いろんなゲームで冬の里山を楽しむ予定です。 日時:1月22日(土)9:00〜16:30 集合・解散:鯖江市民活動交流センター 講師:鹿ノ内美智子さん(ボーイスカウト福井連盟、レクレーション指導員) 活動:今立町八ッ杉千年の森(TEL.0778-42-3800)    9:00 センター集合    9:20 出発(バス)    10:10 八ッ杉千年の森に到着 雪遊び    12:00 昼食    15:20 出発    16:10 センター帰着    16:30 解散 単発参加費:700円(小4〜中3対象) 持ち物:お昼ごはん、水筒、長靴、雪遊びのできる格好(スキーウェア等)、     着替え(ぬれた場合に着替えます)、ビニール袋(スーパーの袋)、     タオル、筆記用具 問合せ&申込み:エコプラザさばえ事務局 真田まで(TEL.0778-54-8434)         (定員になり次第、締め切ります) ※天候その他の条件により、活動内容を変更する場合があります ■■「鯖江型環境教育カリキュラムづくり」公開ワークショップ  主に小中学校現場で推進していく環境学習カリキュラムを企画してみませんか?環 境教育とは何か、どんな人に育ってほしいのか、鯖江型とは、というような切り口か らモデルプログラムを整理したり、副教材のアイデア出しの作業を進めます。環境学 習に関わりのある保育や学校関係者の方、また一般の方で学校や地域で活動されてい る方、どなたでもご参加ください。また、この成果に関しては、エコプラザさばえの 「e-ファイル」資料として市内小中学校に配布します。 日時:1月25日(火)夜6時半〜9時半 会場:鯖江市役所4F会議室 講師:坂本均氏(GNOM自然環境教育事務所) 参加費:無料   定員:20名 主催:エコプラザさばえ、鯖江型環境教育カリキュラムづくり実行委員会 問い合わせ:エコプラザさばえ事務局 真田       Tel.0778-54-8434 Fax.0778-54-7058       E-mail ecoplaza@sabae-npo.org ※この事業は、平成16年度藤本倫子環境保全活動助成基金を受け実施します。 ---------------------┤イベント情報├--------------------- ■いまだて遊作塾 第三回 〜食べる編〜  古民家での暮らしにおける「食」にテーマを絞った、古民家再生講座を開催致しま す。当講座ではシリーズ第一回目の他、古民家での食には欠かすことのできない“囲 炉裏”を、今立町で再生中の古民家にて実際に制作。現在、古民家再生に携わってい る棟梁が講師となって実践的に学びます。  その技術には、宮大工ら匠の技が生かされており、それらを直接学ぶことで今後の 古民家再生に役立てて頂ける内容となっております。匠に学び共に楽しみながら、古 民家を再生することの意義や脈々と受け継がれてきた物づくりの真髄に触れ、体感し てください。 日時:1月22日(土)〜23日(日) 参加料:10000円(一泊二日) 宿泊・食事:8000円(今立町八ッ杉森林学習センター) ※参加費に含まれるもの  講師経費・器具使用消耗費・施設使用消耗費・保険代・その他経費・消費税 ※宿泊をご希望されない方は、お申し出下さい。 募集定員:10名 <スケジュール> ◇1/22  9:30 集合 オリエンテーション 10:00 古民家再生講座ウンチク座学      古民家の様式、古民家での暮らしと工夫・間取・素材・設備・メンテナンス 13:00 古民家再生講座「いろりを作ってみよう1」     ※3班に分かれて制作します。ご希望を下記よりひとつお選び下さい。      1)炉淵木組み      2)炉台木組み(炉台)         3)組木腰掛け椅子・自在鍵 16:00 郷土料理を習う(いまだて千年味噌をつくる『ちとせグループ』が講師) 18:00 囲炉裏での夕食(郷土料理)、大宴会 21:00 入浴/就寝 ◇1/23  9:00 起床・朝食 10:00 古民家再生講座「いろりを作ってみよう2」 12:00 昼食 13:00 古民家再生講座「いろりを作ってみよう3」 16:00 まとめ、解散  連絡先:〒915-0228福井県今立郡今立町大平第2-4-89 増田     TEL.0778-43-0717/090-1394-9964 FAX.0778-43-0717     yoriyasu@me.ttn.ne.jp  下記の募集要項をメール、郵送、ファックスなどにて送付下さい。  ・お名前:            ・住所: 〒   ‐  ・電話番号:           ・メールアドレス:  ・囲炉裏制作希望:1 炉淵作り 2 炉組み(炉床) 3 木組み椅子・自在鍵作り  ・宿泊:1 希望する 2 希望しない  ※ 受講料および宿泊料は当日受付にてお支払い下さい。  ※ 昼食代は講座参加料に含まれている為、昼食が不要な場合でも返金出来ません。 ・NPO法人「森のエネルギーフォーラム」 http://laputa.fpu.ac.jp/mori ・今立 古民家・匠ロングステイプロジェクト実行委員会 http://www.imadate-kominka-takumi.com/ ------------------------------------------------------ ■■Dr.コトー・環境情報シリーズ「燃料電池」  電池というよりは、発電装置と呼んだほうがふさわしいかもしれません。学校で習 った水の電気分解と逆の原理で発電します。水の電気分解は、水に外部から電気を通 して水素と酸素に分解します。燃料電池はその逆で、水素と酸素を電気化学反応させ て電気を作ります。酸素(O2)は、空気中にあるものを利用します。水素(H2)は、都市 ガスの原料である天然ガスなどから取り出します。  プラスの電極(=空気極)と、マイナスの電極(=燃料極)が、電解質をはさんで います。空気極と燃料極は気体を通す構造をしていて、反応に必要な酸素や水素がそ の中を通ります。水素は電極中の触媒の働きで、電子を切り離して水素イオンになり ます。電解質はイオンしか通さないという性質を持っているため、切り離された電子 は外に出て行きます。電解質の中を移動した水素イオンは、反対側の電極に送られた 酸素と、外部から電線(外部回路)を通じて戻ってきた電子と反応して、水になりま す。  このように電気化学反応によって燃料の持つ化学エネルギーを直接、電気エネルギ ーに変換しますので発電効率が高くなります。水素と酸素が反応して発電した結果、 生まれる物質は水だけです。大気汚染の原因になるチッ素酸化物(NOx)がほとんど 出ません。水素を作る際に二酸化炭素(CO2)が発生しますが、総合効率が高いので、 同じ電気・熱を使った場合の発生量は少なくなります  自動車への応用以外にも、家庭で都市ガスから直接電気を作る、パソコンの電源に メタノールを利用するなどが考えられています。燃料としてはLPガスや天然ガス、 メタノール、灯油等の炭化水素化合物が使われます。太陽電池で水を電気分解して水 素を得るという方法も考えられていますが、コスト面や可能な供給量を考えれば近い うちに主流になっていくのは難しいと思われます。  燃料電池車は2010年ごろより一般に普及し始めます。あなたが手に入れるのはもう 少し先かもしれません。(by 硬派な整形外科医) ■■インド洋津波:被災状況など 被災状況、日本や国際機関の動き、現地からの情報、支援活動などに関するサイト http://www.janjan.jp/link/0412/0412272046/1.php http://blog.excite.co.jp/sumatra/ http://news.goo.ne.jp/news/specials/2004/asia-quake/ http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/sumatra_tsunami/?1104047500 ★海抜ゼロメートルのモルディブ、国土喪失の恐怖現実に  【ディッフシ島(モルディブ)】インド洋津波は、地球温暖化で国土水没の危機に ある小さな島国をも襲った。サンゴ礁で出来た1190の島々が海面ぎりぎりに浮かぶモ ルディブ。津波で一時は島が完全に水に沈み、島民たちは国土喪失の恐怖を身をもっ て体験した。  首都マレの北方約40キロに浮かぶディッフシ。約1000人の島民の家々が細長い島に 密集しているが、一番高い場所でも海抜は1メートルもない。路地に足を踏み入れる と、向こうに島の反対側の海が見える。  津波に襲われた12月26日、第1波は島を東から西へ、1時間後には第2波が西から東 へと横断した。その間、島は完全に水に沈み、島民たちは必死に木の上や家の屋根に 上った。  第2波の後、島民全員が島に残された船に分乗して潮が引くのを待った。「なぜこ んな大波が」「神さま、助けて」。島の学校でイスラム法を教えるフセインさん(28 )は、船中で泣き叫ぶ子供たちの声が耳から離れない。けが人は多かったが、幸い死 者はなかった。  老人と女性、子供は翌日からマレの避難所に移り、男たちは島に戻って後片づけを 始めた。だが、津波で破壊された学校の修復は今も手つかずのまま。フセインさんの 教え子を含む島民11人はまだマレの病院に入院している。  モルディブなど小さな島国は、地球温暖化の影響で水没の恐れにさらされてきた。 国連機関の専門家グループは、今後100年で80センチ以上、海面が上昇する可能性を 指摘している。  「津波が来るまでは、島が沈むかも知れないと聞いても、現実感がなかった」。漁 師のカリームさん(39)は砂浜に立って話す。「島が沈むことがどういうことか、今 回思い知らされた」。子供のころは陸地だったという2メートル先の海面を示し、に わかに身近となった恐ろしい将来におびえていた。(読売新聞1月15日) ★ インド洋津波、200万人が貧困に陥る恐れ=アジア開発銀行  【マニラ】アジア開発銀行(ADB)によると、15万人以上の死者を出したインド洋 津波の影響で、200万人近くの人々が貧困に陥る恐れがある。  ADBの初期調査によると、社会で最も弱者にあたる層が、被災による経済的な打撃 を受けることになる。ADBチーフ・エコノミスト、イフザル・アリ氏は声明で、「津 波による貧困へのインパクトは計り知れない」とした上で、貧困こそがこの自然災害 の最も重大な結果だとの見方を示した。ADBの報告によると、インドネシアだけでも 100万人が貧困ラインを下回る恐れがある。その多くが、死者が10万人を上回る北部 アチェ州の人々だという。また(津波による)貧困層は、インドでは64万5000人、ス リランカでは25万人増加する見通し。モルディブでも、人口の50%以上が貧困に陥る 恐れがあるという。(ロイター1月13日) ★ 復興事業は環境に配慮を 世界自然保護基金が要請  【ジュネーブ】世界自然保護基金(WWF)は10日、スマトラ沖地震と津波による被 災地の復興事業に当たって、各国政府が自然環境に万全の配慮を怠らないよう要請し た。  WWFによると今回の津波でも、さんご礁や海岸沿いのマングローブ林などが保全さ れていた地域は、無計画に開発されたリゾートホテルやエビの養殖場などと比べると 被害が少なくて済んだ。  国連のブリセニョ国際防災戦略(ISDR)事務局長も、さんご礁などに守られた地域 の被害は10分の1程度だったとしており、18日から神戸で開かれる国連防災世界会議 でリゾート再建に関する建築基準を提案する際、自然の植生を防災に生かす考えを示 す方針。(共同通信1月10日) ★ 広島原爆の5分の1に匹敵〜タイの津波圧力  スマトラ島沖地震でタイ南部のカオラックを襲った津波の圧力は、広島に投下され た原子爆弾の爆風の約5分の1に匹敵することが、現地調査を行った松冨英夫・秋田大 助教授らの分析で明らかになった。  松冨助教授らは先月30日から今月3日まで現地へ入り、建物の外壁に残る水流の痕 跡などを詳しく測量した。その結果、押し寄せた津波の高さは10.6-3.1メートル、ス ピードは秒速8-6メートルだったと判明。水流の圧力は、1平方メートル当たり6.7- 3.7トンと算出された。  広島の原爆の爆風は、爆心地付近で同35トンの圧力だったとされる。その5分の1に 近い威力の激流によって、カオラックでは、海岸線から約200メートル内陸までのホ テルやコテージが、ほぼ一面になぎ倒された。(読売新聞1月10日) ★ インド南部で原発が緊急停止  【カルパカム(インド南部)】スマトラ沖大地震でベンガル湾に面したインド南部 カルパカムにある原子力発電所が大津波に襲われ、原子炉が緊急停止するなどの影響 を受けた。政府当局は「放射能漏れや深刻な被害はなかった」としているが、周辺住 民に不安を与えている。  カルパカムは出力17万キロワットの加圧水型重水炉2基(84年と86年に運転開始) や実験炉1基、再処理工場を持つ核複合施設。09年の完成を目指し高速増殖炉の建設 も進んでいる。  今回の大津波で原発の冷却装置につながるポンプ室に大量の海水が流入し、稼働中 だった原子炉1基が緊急停止した。もう1基は部品交換のため点検で停止中だった。作 業員1人が死亡、2人が行方不明になったという情報もある。  原発労働者と家族ら2万5000人が暮らす隣接の居住地区も津波の直撃を受け、計38 人が死亡した。海沿いのアパート1階にいた原発職員のラビクマルさん(40)は「灰 色の波が押し寄せ、首の高さまで海水につかった」と恐怖を語る。  また近くの漁村プドゥパティナム・クッパムに住むサディーシュ・クマルさん(20 )は「津波発生直後に原発から放射能が漏れたとのうわさが流れ、パニック状態にな った」と話す。  当局は放射能漏れを否定し、施設の安全性が確認されたとして津波から1週間後に 原子炉の運転を再開した。これに対し、チェンナイ在住のジャーナリスト、シュリ・ ラーマン氏は「インドの原発は今回のような大津波を想定した設計になっていない。 一歩間違えれば原子炉が破壊され第二のチェルノブイリになる危険性があった」と指 摘する。  カルパカム原発は03年1月にインドで過去最悪とされる放射能漏れ事故を起こし、 作業員6人が被ばくした。しかし、当局は半年近く事故を公表せず、「秘密主義」が 批判されている。(毎日新聞1月9日) ■■スマトラ沖地震:義援金募集 ★ネットワーク『地球村』 http://www.chikyumura.org/  今回の災害は非常に長期の支援が必要となります。支援には、人材、物資、資金が 必要です。 『地球村』ではまず募金を始めます。どこにどのように支援するかは、 調査が必要です。募金金額、支援先などはHP上でお知らせします。 ・口座番号: 00910-0-240285 ・加入者名:ネットワーク地球村国際協力基金 ※備考欄に必ず「スマトラ沖地震救済」とご記入ください。 ★財団法人 日本ユニセフ協会 http://www.unicef.or.jp/kinkyu/sumatra/2004.htm  〜子どもたちの日常生活を取り戻すための取り組みへ〜  地震、津波を生き延びた人々へ基本的な救援物資が提供され始めてから2週間。ユ ニセフの活動は、被災した子どもたちに日常生活を取り戻させるための長期的なプロ ジェクトへ転換しつつあります。  津波被害に対してユニセフが最初に取り組んだことは、まず生存者の命を守ること でした。そして現在、ユニセフが取り組んでいることは被害を受けたすべての国で学 校を再開することです。モルディブでは、ミニカーやぬいぐるみといったおもちゃな どのレクレーションキットの配布もしています。  ユニセフは、地域一帯で「スクール・イン・ア・ボックス」を配布しています。こ の中には、鉛筆、練習帳、黒板などが入っています。津波によって教員1,000人が命 を落としまた151校が被害を受けたスリランカでは、27万人の子どもたちに学用品が 届くよう、3,000セット以上の「スクール・イン・ア・ボックス」が配布される予定 です。ユニセフは、スリランカでは1月20日までにすべての学校を再開することを約 束しています。  また、緊急支援を必要としている国々へは引き続き支援を実施していきます。緊急 事態にあった最初の数日間で、津波の被害で身にまとっていたもの以外すべてを失っ た数千人の人々に対して3万枚以上の毛布、寝袋、衣類を届けました。  インドネシアとスリランカだけでも100万人以上の人が今回の津波で家を失いまし た。シェルターの提供もユニセフの優先事項の一つです。ユニセフは、ベルギー政府 からスリランカに対して提供された20トン分の防水シートとテントの配布を支援して います。さらに、先週末には3機に搭載された支援物資が届きました。インドネシア ではユニセフの職員とボランティアが2万4,000枚の防水シートを配布しました。  最も被害の大きかった地域では、公衆衛生面でのインフラが崩壊しています。人道 支援関係者たちは病気の蔓延を懸念していますが、これまでのところ薬品や清潔な水 の供給で、なんとか生存者の健康を維持しています。 当協会への募金は寄付金控除対象となります。現段階では、当緊急募金の期限は設け ておりません。 ◇インターネットで 当協会ホームページで、クレジットカードによる募金を受け付けております。 http://www2.unicef.or.jp/bof/bo.html ◇郵便局から ・郵便振替:00110-5-79500 ・加入者名:財団法人 日本ユニセフ協会 ※通信欄に「スマトラ」とご明記ください。 ※送金費用は免除になります。 ★日本赤十字社   期間は1月31日(月)まで。 ◇郵便局から ・口座名義:日本赤十字社 (ニホンセキジュウジシャ) ・口座番号:00110-2-5606 ※通信欄に「スマトラ島沖地震救援」と明記してください。 ※郵便局窓口での取扱いの場合振替手数料は免除されます。 ※受領証を希望される場合、通信欄に「受領証希望」とお書き添えください。 ◇銀行振込み ・みずほ銀行:新橋中央支店 普通預金口座1954800 ・口座名義:日本赤十字社 海外救援金口2  (ニホンセキジュウジシャカイガイキュウエンキングチ2) ※受領証が必要な場合、件名または本文に「スマトラ島沖地震救援」とご記入のうえ 、振込者名・受領書の宛名・送付先住所・電話番号・振込金額・振込月日・振込先( 郵便振替またはみずほ銀行)を info@jrc.or.jp あてメールにてご連絡ください。 ------------------------------------------------------ □□ことばピックアップ:江本勝博士(水への愛と感謝プロジェクト代表)  何としてもこれらのネガティブな場を軽減させなければなりません。それでなく  てもこの世の中のいろいろなところで、テロや爆撃による恐怖波動が蔓延してお  り、それは油漏れによる引火寸前のガソリンスタンドのような状態になっている  と私は思うからです。  できるだけ多くの世界の人がかの地の人々に対して、その一日も早い安寧の回復  を願っての祈りを捧げる事しか方法はありません。その祈りの波動はそれが純粋  であればあるほど必ず届きます。  ですから今日からの食事の前の祈りのとき、じっと目を瞑って手を合わせて、し  ばしかの地に対して祈りを捧げましょう。寝る前の数十秒をその祈りのために捧  げましょう。  その祈りの波動の中で一番効率が高いもの、それは“愛・感謝”の想いです。  いまこそ、世界の皆さんの愛と感謝の思いをこの地球上のすべての水に捧げよう  ではありませんか。  (http://www.thank-water.net/japanese/緊急メッセージから) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆皆様からのフィードバック、情報提供をお待ちしています。 ☆ニュースのバックナンバーは下記ホームページで見ることが出来ます。 ☆このニュースを購読される方を是非ご紹介下さい。 ☆配信停止はこのメールに「配信不要」をペーストして返信して下さい。 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ 【発行】NPO法人エコプラザさばえ 鯖江市民活動交流センター内      〒916-0024 鯖江市長泉寺町1-9-20       (朝10時〜夜10時、日曜朝10時〜夜7時、月曜・祝祭日休館)     Tel.0778-54-8434 Fax.0778-54-7058     E-mail ecoplaza@sabae-npo.org     Web  http://www.sabae-npo.org/ecoplaza/ 【編集】林 暁、真田俊子、辻子裕二 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●  エコプラザさばえメールニュース 第47号      2005年1月15日発行