※読者の皆様へ  エコプラザメールニュースをご購読いただきありがとうございます。  1日付で配信しました48号本文の中で、「土曜塾」と「いまだて遊作塾」について 日付にミスや説明文の差し替えなどがありました。よって、下記の訂正号に差し替え ていただきますようお詫びとご案内を申し上げます。  今後とも皆様から情報提供並びにフィードバック賜りますよう、宜しくお願い申し 上げます。(編集:林)                    第48号(訂正) 2005年2月日発行 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●           NPO法人エコプラザさばえ メールニュース ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★  <目次>  ▽鯖江市環境教育支援センター(仮)愛称募集!  ▽さばえ災害ボランティアの記録(エコプラザ版)が完成  ▽土曜塾第9回『修了式&皆で壁新聞づくり』 2/5(土)  ▽こどもエコクラブ活動報告会 2/19(土)  ▽イベント・2月4日(金)「ごみと私と環境と」(鯖江)       ・2月11日(金)〜13日(日)いまだて遊作塾第四回(今立)       ・2月12日(土)「水ようかん作り」(鯖江)       ・2月12日(土)、26日(土)「土笛をつくろう!」(福井)       ・2月22日(火)かんきょうセミナー(鯖江)       ・2月27日(日)ふくい環境力向上活動交流会(福井)  ▽Dr.コトー・環境情報シリーズ「ビオトープ」  ▽「飛散量は例年の2〜3倍 今世紀半ばまで被害拡大」  ▽インフルエンザこの冬“新の恐怖”「鳥」が変異  ▽環境保護ランキング、日本は30位  ▽数分で100万ドルのアフリカ支援集め  ▽忘れられた危機にも援助を ■■「(仮称)環境教育支援センター」(今春完成予定)の愛称募集!  鯖江市中河小学校改築に合わせ、隣接して建設中の「(仮称)環境教育支援センタ ー」が今春完成予定です。この施設は、「かんじる」「つたえあう」「ともにある」 「ひろが る」をキーワードに鯖江における環境教育を推進するセンターです。その ことをイメージしやすい、また市民の皆さんに親しみやすい愛称を募集します。応募 条件、応募方法など応募の詳細は下記HPを参照してください。  センターは一階が駐車場の三階建て。太陽光パネルやハイブリッド空調など、環境 に配慮した最新設計が施されています。運営や事業展開については、市民や行政・教 育関係者から構成する検討委員会が今年度にわたって議論を継続中です。 ・締切:2月25日(金) <当日消印有効> ・賞:最優秀賞1点 (共通商品券つつじ 1万円分)    優秀賞10点 (共通商品券つつじ 各2千円分) お申込・お問い合わせ: 鯖江市役所 環境課 環境政策グループ TEL.0778-53-2226 FAX.0778-51-8156 または sc-kankyo@city.sabae.fukui.jp 応募の詳細 http://www.city.sabae.fukui.jp/section/kankyoka/topics/20050225.html 同センターの運営計画案はこちら http://www.city.sabae.fukui.jp/section/kankyoka/topics/image/uneikeikaku.pdf ■■さばえ災害ボランティアの記録(エコプラザ版)が完成!  平成16年福井豪雨災害について、エコプラザさばえに関する「さばえ災害ボランテ ィアの記録」が完成しました。35ページの報告書です。1月29日「さばえ元気祭り」 の際、そのブースでお披露目となりました。  内容は被災状況、ボランティアの活動状況、体験談、現地からのレポート(寄稿) 等です。写真や図表も盛り込まれていて、読みやすく出来ています。  カラー印刷版(予定価格1000円)、白黒印刷版またはCD(いずれも予定価格200円 )でお配り致します。  お問い合わせはエコプラザさばえ事務局 真田まで(TEL.0778-54-8434) ■■エコプラザさばえ 第9回土曜塾『修了式&皆で壁新聞づくり』   一年間の思い出を残そう〜みんなで壁新聞づくり&修了式 日時:2月5日(土)9:00〜15:00 会場:鯖江市民活動交流センター 大会議室  9:00 NPOセンター集合・受付  9:10 壁新聞づくり開始(班分け・各班で話し合い・作業スタート!)  11:30 昼食  12:20 壁新聞づくり再開  14:00 おやつタイム  14:30 修了証書授与式・1年のふりかえり(スライドショー)  15:00 解散 〜また春に会いましょう〜 持ち物:筆記用具、弁当、水筒、のり、はさみ、皿、フォーク、スプーン 単発参加費:500円(ただし、今年の土曜塾参加経験者のみ) 問合せ&申込み:エコプラザさばえ事務局 真田まで(TEL.0778-54-8434) ※スタッフ集合は朝8:30。修了式を迎える喜びを分かち合いましょう。修了式  の時間帯だけでも、出席していただけるかたにはぜひ。 ※お菓子はオープン前のコミュニティカフェ「ここる」に特別注文です。 ■■こどもエコクラブ活動報告会  「こどもエコクラブ」とは、小中学生なら誰でも参加できる環境活動のクラブで、 環境省が応援しています。今年度、鯖江市内で46クラブが登録し、513人の小中学生 たちが55名のサポーターとともに活動してきました。この活動報告会は、その一年間 の活動内容をポスターセッション形式で報告するイベントです。  鯖江市に住むこどもたちが、身近なトコロで、どんな環境活動を行ったのでしょう か?そしてどんな発見、どんな成果があったのでしょうか?ご父兄の皆さんほか一般 の方、ご来場をお待ちしています! 日時:2月19日(土)9:00〜11:00 会場:アイアイ鯖江(鯖江市健康福祉センター)多目的ホール 参加費:無料 主催:鯖江市 こどもエコクラブ活動報告会実行委員会 共催:鯖江市教育委員会 鯖江市PTA連合会 問合せ:エコプラザさばえ事務局 真田     Tel.0778-54-8434 Fax.0778-54-7058      E-mail ecoplaza@sabae-npo.org     または鯖江市福祉環境部環境課環境政策グループ     TEL. 0778-53-2226(直通)FAX.0778-51-8156      E-mail sc-kankyo@city.sabae.fukui.jp ---------------------┤イベント情報├--------------------- ■「ごみと私と環境と」  昨年9月に、お仲間たちと河和田で子供たち対象のイベントをされた浅利さんのお 話しです。翌日5日は、講師を囲んで「猪鍋をつつく会」も予定(有料、飲み物持参 、人数限定、午前10時から)。 日時:2月4日(金)午後7:30〜 会場:鯖江市 河和田コミセン 講師:浅利美鈴さん(京大環境保全センター、大学院三回生) 参加費:無料 主催:かわだを良くする会 問合せ:青山英彦 e-mail Aoyama.Hidehiko@city.sabae.fukui.jp ■いまだて遊作塾 第四回 〜和紙工芸体験〜  1500年を誇る長い歴史と最高の技術を誇る"越前和紙"。今立町に脈々と受け継がれ てきた伝統の技術を学び体験する講座です。紙漉の歴史から和紙の用途といった座学 の他、様々な種類の紙漉き技術を実際に学び、自分の手で紙漉きをし、その和紙を使 って世界でたった一つのランプシェードを制作します。  講師には、長年今立町で越前和紙に携わってきた伝統工芸士・梅田太士氏の他、県 内外から紙漉の修業に訪れている若手紙漉職人らを迎え、より実践的な和紙制作を学 びます。和紙の匠に学びながら、共に物づくりの楽しさを味わって頂ける講座となっ ております。 日時:2月11日(金)〜13日(日) 参加料:20000円(二泊三日) 宿泊・食事:15000円(今立町八ッ杉森林学習センター) ※参加費に含まれるもの  講師経費・器具使用消耗費・施設使用消耗費・保険代・その他経費・消費税 ※宿泊をご希望されない方は、お申し出下さい。 募集定員:10名 <スケジュール> ◇11日(金)/1日参加5000円 13:00 集合・受付:卯立の工芸館 13:15 講座1:概要説明、紙ウンチク講座 14:30 講座2:工場見学 15:30 講座3:和紙デザイン(パピルス館) 17:00 八ツ杉森林学習センターへ移動、風呂 18:30 夕食、懇親会 ◇12日(土)/1日参加8000円  9:00 起床、朝食〜パピルス館へ移動 10:00 和紙講座4:練りと原料の説明、紙漉き 13:00  紙漉講座5:午前中の続き 17:00  八ツ杉森林学習センターへ移動、和紙の乾燥 18:00  夕食、宴会〜ジミーアワタベ氏を中心としたライブコンサート ◇13日(日)/1日参加8000円 9:00 起床、朝食 10:00 ランプシェード制作1 13:00 ランプシェード制作2 16:00 解散 <講師> 伝統工芸士の梅田太士さん(梅田和紙株式会社会長)ほか 青木里菜さん、鈴木順子さん、熊沢和美さん、白崎宏幸さん 連絡先:〒915-0228福井県今立郡今立町大平第2-4-89 増田     TEL.0778-43-0717/090-1394-9964 FAX.0778-43-0717     yoriyasu@me.ttn.ne.jp ・NPO法人「森のエネルギーフォーラム」 http://laputa.fpu.ac.jp/mori ・今立 古民家・匠ロングステイプロジェクト実行委員会 http://www.imadate-kominka-takumi.com/ ■ふるさとふれあい広場「水ようかん作り」  2月7日の「ふるさとの日」にちなんで、福井の冬の味「水ようかん」を親子で手作 りしてみませんか? 日時:2月12日(土)午前9時受付〜午前11時半 会場:県立鯖江青年の家 定員:親子15組 参加費:親子1組につき300円 持ち物:エプロン、三角巾、容器(タッパー)、皿、スプーン 申し込み:鯖江青年の家 TEL.0778-62-1214 2月6日まで受付  ■ワークショップ「土笛をつくろう!」  モノ作りを通して、歴史や文化に触れる体験教室。縄文時代から作られていた土笛 を作り、吹いてみます。 日時:2月12日(土)14:00〜 形つくり    2月26日(土)14:00〜 仕上げ(焼き)と演奏 会場:県立歴史博物館 研修室(12日)、オープン収蔵庫(26日) 指導:福井大学 橋本龍雄氏 定員:20名(親子参加OK) 参加費:500円 事前申込み要:県立歴史博物館 TEL.0776-22-4675 kenpaku@pref.fukui.jp http://www.pref.fukui.jp/muse/Cul-Hist/index.html ■かんきょうセミナー  環境保全に関する企業・事業所への普及啓発の推進事業所に対する環境情報の提供 を目的としたセミナーです。 日時:2月22日(火)13:30〜15:45 場所:鯖江市役所 4階多目的ホール  13:35〜14:35 「企業経営と環境問題のはなし」           倉田技術研究所代表 倉田源右ェ門氏  14:45〜15:45 「環境にやさしいものづくり(仮)」        日華化学(株)環境保全課 萩原一男氏  定員:70名 主催:鯖江市 共催:鯖江商工会議所 申込先:鯖江市福祉環境部環境課環境政策グループ (事前にお申込みください)     TEL. 0778-53-2226(直通)FAX.0778-51-8156      E-mail sc-kankyo@city.sabae.fukui.jp ■ふくい環境力向上活動交流会  〜つながろう!!人・生き物・自然・環境〜  今年度、「地域との連携」をテーマに、県の支援を受けて県内各地にて環境保全 活動が実施されました。今回は、その活動団体の発表・交流・学びの場と同時に、 県内で活動されている環境保全団体の人々との交流として本事業を実施すること になりました。この機会に是非おいで下さい。交流を深めましょう!  なお、昼食時に「一般参加者活動報告」の時間も設けます。参加ご希望の方は、事 前にご連絡下さい。 日時:2月27日(日)10:00〜 15:00     9:30 受付     10:00 開場     10:30 発表・交流     13:15 講演      15:00 閉会 会場:福井県国際交流会館 多目的ホール 講師:山岡寛人氏(東京大学教育学部付属中等教育学校)  1944年東京生まれ。東京教育大学卒。現在東京大学教育学部付属中等教育学校で、 中学生・高校生に理科(生物)を教える。地域の自然と人間の関係を探るフィールド ワークを活用した独自の環境教育を展開。著書に、「自然環境と人間とのかかわり」 「米から世界をかんがえる−日本に農業はいらないのか」「自然保護は何を保護する のか−人間・生物・地球」「中学生のフィールドワーク」ほか多数。 参加費:無料 主催:ふくい環境力向上活動交流会開催事業実行委員会 申込・問合せ先:エコプラザさばえ真田 (事前にお申込みください)         Tel.0778-54-8434 Fax.0778-54-7058         E-mail ecoplaza@sabae-npo.org ------------------------------------------------------ ■■Dr.コトー・環境情報シリーズ「ビオトープとは」  ビオトープは近年マスコミにもよく登場し、エコプラザにもありますが、今だ、ビ オトープって何?という素朴な疑問を持っている方もいらっしゃると思います。かく 言う私もその一人です。語源としては、ギリシャ語のbios(生物、バイオと呼ぶとわ かりやすいかも)とtopos(場所、空間)の合成語です。定義としては、「特定の生 物群集が生存できるような、特定の環境条件を備えた、均質な、ある限られた地域」 という定義が一般的です。 ビオトープの共通認識としては ・生物学的な空間単位であり、生態学的な意味を持つ。 ・生物群集、共同体としての生物集団が生存できる空間であり、個々の生物の生息  空間ではない。 ・特定の地形・土壌・気象・水象などの無機的条件を有する。  つまり、生物が豊かな特別な場所だけをビオトープと呼ぶのではなく、日常生活で 目にするありふれた風景もビオトープです。人為的な操作の少ない、昔ながらの風景 と考えれば良いのではないでしょうか。そこには色々な生き物が、お互いに関係を持 ち、一つの安定した空間を保っているのです。  しかし、現実的には、学校や公園のビオトープなら、「ある場所に人為的に創り出 す疑似自然空間」という意味でしょう。人為的に自然空間を作り出すのです。これは 日本の伝統文化、茶道の美学にも通じます。茶道に飾る花は、自然にあるがごとく生 けます。しかし実際は、人為的に自然を演出しているというのが本質だと思います。  ビオトープ作りで大切なことは、単にこのような空間を作ることに終始するのでは なく、ビオトープを通じて地球全体の自然環境を考えることだと思います。(by 硬 派な整形外科医) ■■「飛散量は例年の2〜3倍 今世紀半ばまで被害拡大」  花粉症の季節がやってきた。花粉の飛散量は昨春の15〜30倍、例年の2〜3倍と予測 され、最悪だった1995年を上回りそう。花粉症の大流行は確実で、薬品など関連商品 の売れ行きは好調だ。厚生労働省も相談窓口を設けるなど異例の緊急対策を取る構え 。花粉飛散を食い止める効果的な方法はなく、専門家は「今世紀半ばまで被害は拡大 する」と警告する。 ▽爆発的飛散  花粉予測を発表しているNPO法人、花粉情報協会(理事長・佐橋紀男東邦大教授) によると、今年は大量の花粉が爆発的に飛散し始め、花粉が多い状態のまま5月の連 休ごろまで続く見通し。  原因は昨年夏の記録的猛暑だ。高温で雨が少なく、日差しをたくさん浴びたスギや ヒノキの花芽は例年以上に成長し、花粉量が増加。飛散量の多い年と少ない年は交互 に来る傾向があり、昨年は少なかったので今年は当たり年≠ナもある。  関東地方ではスギ花粉のほかにヒノキ花粉が増えそうだ。北海道のシラカバ花粉も 例年並みからやや多めに。  同協会の最新予測では、1シーズンで1平方センチメートルの面積に積もる花粉の量 は坂戸(埼玉県)での約2万個を筆頭に、宮城で約5000個、東京都心部で約8200個、 大阪で約6100個、福岡で約5900個など、全国的に非常に多い。  「東京では元日以降の最高気温の積算が400度になると本格的に飛散が始まる。今 年は23区で既に200度を超えた」と同協会の村山貢司理事。北関東から東海、近畿、 山陽、四国、九州にかけての本格的な飛散開始は、ほぼ例年並みの2月20日ごろとい う。 ▽関連商品は好調  花粉は微量ながら、もう飛び始めている。キリンビールが1月上旬に実施した全国 調査では、回答した約5000人の半分近くが、花粉症の症状は既に出ていると答えた。  「薬局は仕入れを例年より早めているようだ」(エスエス製薬広報室)。同社も1 〜3月の鼻炎薬の出荷を前年同期比で7割増と見込む。  鼻炎内服薬、点鼻薬、点眼薬などの市場規模は200億円程度だが今年は300億円超と の見方も出ている。点眼薬最大手のロート製薬は関連商品の売上高を前年度比8割増 の32億円とみる。  新商品の出足も好調。ライオンは昨年12月、衣類への花粉の付着を防ぎ、付いた花 粉の破裂も抑えるスプレーを発売。今月中旬に入り1日5万本のペースで出荷が続き、 増産を検討中だ。 ▽初期治療が肝心  環境省によると、少なくとも国民の十数%は花粉症の患者と推定されており、 治療や予防は国民的関心事になりつつある。日本医大の大久保公裕助教授は「症状が 出始める前からの初期治療が肝心だ」と強調する。  初期治療をすると、しない場合に比べ花粉飛散から4週間後の症状は軽いとの報告 がある。「症状に合わせた薬物治療を飛散ピークの3-4週間前から始めてほしい」  一方で最近「1回の注射でシーズンを乗り切れる」という治療法が口コミで広まっ ている。多くは特殊なステロイド剤で深刻な副作用の心配がある。日本耳鼻咽喉科免 疫アレルギー学会は「より安全な治療法が確立している」と注意を促す。  花粉症との戦いは長期戦を強いられそうだ。米国の研究チームは、地球温暖化が進 むと草や木の花粉が増え、大気汚染の悪化と相まって花粉症などのアレルギー患者が 増えるとの報告書を公表。  林業が不振のため伐採されないスギやヒノキが成熟し、花粉量は増え続ける。村山 さんは「積極的に国産のスギ材を使いでもしない限り、今後50年間は花粉量も花粉症 患者も増え続けるだろう」と予想する。(共同通信) ■■インフルエンザこの冬“新の恐怖”「鳥」が変異   〜患者数、最大で2500万人 薬、早い者勝ち?〜  ノロウイルスが各地で猛威を振るっているが、新型インフルエンザも大流行の兆し をみせている。昨年の初頭、アジア各地で流行した鳥インフルエンザが人に感染する 新型に変異、未知ウイルスが流行すれば最大2500万人に罹患(りかん)するとの推計 を厚生労働省が発表したのだ。予想どおりにコトが進めば、社会・経済機能はマヒ。 近年、開発された治療薬を求め、病院に大行列ができる..?  医療機関を受診する患者は最小約1300万〜最大約2500万人、死者は最小約6万8000 〜最大約16万7000。厚労省が昨年8月に公表した「新型インフルエンザ対策検討小委 員会」の報告書では空恐ろしい数字が並ぶ。  報告書は、鳥インフルエンザウイルスが東南アジアで人に感染したことなどから、 「ウイルスの遺伝子が突然変異し、病原性の強い新型インフルエンザウイルス出現の 可能性が高まっている」と断言する。同省結核感染症課の担当者も「患者数などは世 界各国で採用されている推計方法」とし、予想は“机上の空論”ではないとする。  世界保健機関(WHO)の西太平洋地域事務局長も「新型インフルエンザが大流行す る可能性が近年になく高い」と表明。新型の流行が始まれば、最悪で世界人口の3割 、約18億人が感染し、700万人が死亡するという。  国立感染症研究所感染症情報センターの岡部信彦センター長も「流行が今シーズン かどうかは断定はできないが、鳥インフルエンザが予兆とすれば、タイミングが狭ま ってきているので可能性はある」と話す。  続けて、「通常、インフルエンザは中規模で国民の1割くらいが感染する。規模が 大きいと15-20%、免疫を持っている状態でそれぐらいだから、免疫のない新型では 患者が2倍とみても20-40%。そうなるとものすごい数」と警告する。  新型インフルエンザウイルス猖獗(しょうけつ)の可能性が高まる一方で、岡部氏 は「ここ数年で治療薬が広く使われるようになった。新型インフルエンザはA型とい うタイプで間違いない。治療薬は理論的には効果がある」と一縷(いちる)の望みは あるらしい。  現在、インフルエンザの主な治療薬は3種類あるが、副作用や投与の方法、耐性の 出現率の低さなどで優れ、圧倒的なシェアを誇るのがタミフル(リン酸オセルタミビ ル)だ。同薬を製造するのはスイスに本拠を置くロシュ社1社のみ。  輸入販売を行う中外製薬(東京都中央区)は「今シーズンは1500万人分を用意して いる」というが、「シーズンを通しての数字なので常に1500万人分用意してあるわけ ではない。輸入には発注を出し、それなりに時間がかかる」という。  前述の報告書は「官民合わせて2500万人分の治療薬の確保が必要」としており、大 流行すれば品不足になるのは避けられそうにない。  治療薬の優先順位については「卸業者を通してのことなのでわからない。発注が来 た順番になるのでは」(同)と、要は早いもの勝ちになるもようだ。品不足によるイ ンフルエンザパニックを見越してか、早くもネット上の個人輸入代行サイトではタミ フルの取り扱いが始まっている。 http://www.zakzak.co.jp/top/2005_01/t2005012203.html ■■環境保護ランキング、日本は30位…最下位は北朝鮮  米国のエール大とコロンビア大は世界146か国の環境保護度のランキングをまとめ た。トップのフィンランドをはじめ上位5か国のうち4か国は北欧諸国が占めた。日本 は30位。最下位は北朝鮮だった。この結果はスイスのダボスで開かれる世界経済フォ ーラムで27日に発表される。  環境ランキングは、調査対象各国の自然環境・資源の豊かさ、大気や水の汚染状況 、環境政策の充実度など21の要素をもとにまとめられた。  日本は大気汚染や社会の過密度にマイナス点がついたが、環境保護への民間企業の 取り組みや国際社会への貢献、水質の良さなどが評価され、ドイツ、フランス、米国 などを上回った。中国や韓国は下位グループだった。(読売新聞1月26日) ■■S・ストーンさん 数分で100万ドルのアフリカ支援集め  「タンザニアに1万ドル(約103万円)寄付します。賛同の方は今すぐ立って」  世界経済フォーラム年次会合(ダボス会議)3日目の28日、貧困支援の資金問題を 話し合う討論会で、「氷の微笑」などに出演した米女優シャロン・ストーンさんが突 然立ち上がり、場内の参加者にアフリカのマラリア対策支援への寄付を呼びかけた。 数十人がその場で応じ、わずか数分足らずで、100万ドル(約1億300万円)以上の支 援が集まるというハプニングになった。  討論会の発言者として壇上にいたのは、ブラウン英財務相、ゲイツ米マイクロソフ ト会長、ムカパ・タンザニア大統領、サックス米コロンビア大教授ら。アフリカの最 貧国を疫病や食糧難、水不足から守り開発を促すにはどのような資金調達が有効かを 議論した後、進行役のフリスト米上院院内総務が会場からの質問を求めた時にハプニ ングが起きた。  挙手の後、マイクを手にしたストーンさんの急な呼びかけに当惑したフリスト議員 がやりすごそうとしたところ、ストーンさんは「今日も人が死んでるんです。さあ、 今すぐに立って」と食い下がった。  ストーンさんは、これまでエイズワクチン研究のための資金集めに関わっており、 同じくハリウッドスターで活動家のリチャード・ギアさんやアンジェリーナ・ジョリ ーさんらと討論会場に来ていた。  討論会最後に、フリスト議員が100万ドル以上の資金が集まったことを発表すると 、会場は拍手に包まれた。 (【ダボス福本容子】1月29日) ■■忘れられた危機にも援助を=ユニセフが800億円を要請  国連児童基金(ユニセフ)は、アフリカ、アジアなど33カ国、数百万人の子供が危 機的な状況にあるとして、2005年に7億6300万ドル(約787億円)の支援を求める声明 を発表した。スマトラ島沖地震の支援では予想を超える金額が集まったが、ユニセフ では「注目をされない地域に対しても、津波被災地と同じような寛大さを示してほし い」と訴えている。(時事通信1月26日) ------------------------------------------------------ □□ことばピックアップ:アンジェリーナ・ジョリー(ハリウッド映画女優)  想像できる?自分が誰かを証明できないっていうこと―名前もなくて―生まれた  国や家族、年も証明できないの。  I.D.を持っていない子どもは、軍隊へ無理やり入れられたり、危険な労働をするよ  う強制される可能性がある。そうした子どもは、誘拐されたり、学校に行かせて  もらえない。  すべての子どもには、安全と教育を受ける権利があるのに。  (UNHCR アンジェリーナ・ジョリーのアフリカ・ジャーナルから) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆皆様からのフィードバック、情報提供をお待ちしています。 ☆ニュースのバックナンバーは下記ホームページで見ることが出来ます。 ☆このニュースを購読される方を是非ご紹介下さい。 ☆配信停止はこのメールに「配信不要」をペーストして返信して下さい。 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ 【発行】NPO法人エコプラザさばえ 鯖江市民活動交流センター内      〒916-0024 鯖江市長泉寺町1-9-20       (朝10時〜夜10時、日曜朝10時〜夜7時、月曜・祝祭日休館)     Tel.0778-54-8434 Fax.0778-54-7058     E-mail ecoplaza@sabae-npo.org     Web  http://www.sabae-npo.org/ecoplaza/ 【編集】林 暁、真田俊子、辻子裕二 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●  エコプラザさばえメールニュース 第48号      2005年2月日発行