第58号   2005年10月7日発行 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●           NPO法人エコプラザさばえ メールニュース ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★  <目次>  ▽エコプラザ土曜塾  10/29-30  ▽エコツアー in かたかみ 10/15  ▽エコネットさばえ 事業案内 10/17、23、27  ▽かんきょう市民大学 第二回 11/4  ▽イベント・10月8日〜9日(土日)地球交響曲上映&パペット落語(敦賀)       ・10月8日〜11月19日(土、日)環境活動リーダー育成講座       ・10月8〜10日(土〜月)第五回子どもアートセミナー(旧今立)       ・10月10日(日)「おにぎりと味噌汁から食を考える」(旧武生)       ・10月16日(日)国際理解ワークショップ(旧武生)       ・10月29日(土)第五回いまだて遊作塾(旧今立)       ・10月30日(日)エコプランふくい・バザー(福井)  ▽儲けを生むなら、「コスト」とは言わない ■■エコプラザ土曜塾 第4回〜みんなで自然と遊ぼう 日時:10月29〜30日(土日) 集合:エコネットさばえ(tel.0778−52ー0050) 宿泊:鯖江青年の家(tel.0778−62ー1214) 参加費:単発参加は2000円、どちらか1日のみの参加も可能 対象:小4年〜中3年生(鯖江市内の学校には限りません、〆切18日) <主な日程> ◇10月29日(土)  12:45 集合・受け付け(エコネット)  13:00 講師・スタッフ紹介  13:15 ミニレクチャー  14:00 ビオトープ班と苗班にわかれて移動  16:00 鯖江青年の家へ出発  18:00 夕食・入浴(同宿の他団体との都合次第)  20:00 夜学タイム&お楽しみタイム&振り返り   22:00 就寝 ◇10月30日(日)   7:30 起床  8:00 朝食・荷物整理  9:00 ウォークラリー  12:00 昼食  13:00 ネイチャーゲームなど  15:00 鯖江青年の家出発  15:30 エコネット着   16:00解散 ※天候、その他の条件により、内容が変更になることがあります。 持ち物リスト:雨具(カッパと傘など)、長靴、パジャマ、着替え、帽子、タオル( バスタオル、タオル数枚)、洗面用具、シャンプー、石鹸、軍手、水筒、移植ごて、 常備薬、ビニール袋(レジ袋数枚)、保険証のコピー、筆記用具、サブザック ※朝晩は涼しく、野外活動も予定していますので、厚手の服装をご用意ください。 ※持ち物には必ず名前を書いてください。 ※ゲームボーイやお菓子、マンガなど、個人的に楽しむものはご遠慮ください。 主催:エコプラザさばえ土曜塾実行委員会 共催:農業農村体験学習推進事業実行委員会 問合せ&申込み:エコプラザさばえ事務局 真田まで         TEL.0778-54-8434(火〜金 10:00〜)         E-mail ecoplaza@sabae-npo.org ■■エコツアー in かたかみ〜五感で楽しむエコ体験&エコマップづくり  鯖江の田園、秋の片上地区を一緒に歩きませんか?参加者全員に素敵なエコ賞品と 豚汁をプレゼント! 日時:10月15日(土)9:00〜15:30 受付8:30 *小雨決行 集合:鯖江市立片上公民館(鯖江市大野町 tel.0778-51-4801)  参加費:無料 対象:どなたでも(小学3年以下は保護者要同伴) ※事前申し込み要 持ち物:お弁当(昼食)、水筒、筆記用具、帽子     デジタルカメラ(ある人のみ、パソコンとの接続コードも一緒にお持ちを) 主管:環の国さばえ実行委員会 協力:片上地区区長会、かみとぴあの会 問合せ&申込み:鯖江市環境教育支援センター(エコネットさばえ)             開館時間 8:30〜22:00              休館日 毎週水曜日、国民の祝日、年末年始             TEL.0778-52-0050 FAX.0778- 52-0909             E-mail sc-econet@city.sabae.fukui.jp  ■■エコネットさばえ 事業案内  ◇環境シネマ4「追跡!台所ゴミ、どこが問題?」  ゴミ問題を身近な台所を通して見直しませんか?台所のゴミ事情は如何に!? 日時:10月17日(月)16:30-17:00 場所:エコネットさばえ1階会議室  参加費:無料   定員:30名 ◇環境体験学習講座第8回〜ソーラークッキング  太陽の熱を利用して、焼きいもを作りませんか!?環境クイズも用意してみなさん をお待ちしております!  日時:10月23日(日)9:00-12:00 *曇り・雨天中止 場所:エコネットさばえ2階体験学習室 講師:吉川守秋氏(エコプランふくい理事) 対象:親子(小三以下は保護者同伴) 参加費:無料 定員:50名 持ち物:2Lの空きペットボトル一本、アルミの500ml空き缶一個(油性マジックで表 面を黒く塗ってきてください)、アルミ缶に合う広口瓶の蓋 主催:鯖江市、鯖江市環境まちづくり委員会、(社)ふくい・くらしの研究所 協力:エコプランふくい ◇環境井戸端会議第3回〜「もったいない」を捨てたくない!  捨ててはいけないもの捨てていませんか? 日時:10月27日(木)19:00-20:30  場所:エコネットさばえ2Fサロン 講師:田中謙次氏(環境文化研究所) 定員:20名 参加費:無料 以上、問合せ&申込み:鯖江市環境教育支援センター(エコネットさばえ)                 開館時間 8:30〜22:00                  休館日 毎週水曜日、国民の祝日、年末年始                 TEL.0778-52-0050 FAX.0778- 52-0909                 E-mail sc-econet@city.sabae.fukui.jp  ■■かんきょう市民大学第二回 「自然と遊ぼう!ビーチコーミングの極意」  四季を通じた海辺の楽しみ方を紹介します! 日時:11月4日(金)19:30〜21:30 会場:エコネットさばえ1F会議室 講師:長谷川孝一氏(水辺の自然文化研究所) 定員:40名(先着順、※事前申し込み要) 参加費:無料  問合せ&申込み:鯖江市環境教育支援センター(エコネットさばえ)             開館時間 8:30〜22:00              休館日 毎週水曜日、国民の祝日、年末年始             TEL.0778-52-0050 FAX.0778- 52-0909             E-mail sc-econet@city.sabae.fukui.jp  ---------------------┤イベント情報├--------------------- ■「地球交響曲」ガイアシンフォニー第一番上映会〜地球の声が聞こえますか? 日時:10月8日(土)14:00〜 場所:敦賀市プラザ万象小ホール 監督:龍村仁 参加費:無料(限定200席) ※整理券必要、当日12時より会場でも配布 ※敦賀市環境基本計画フォーラムの一環です。 主催:つるが環境みらいネットワーク 連絡先:敦賀市環境課(Tel: 0770-22-8121) ■パペット落語「不思議の国のアリス」〜環境問題を笑って考えよう  話芸とパペット人形がミックスした、抱腹絶倒のスペクタクルロマン 日時:10月9日(日)13:30開演〜 13:00開場 場所:敦賀市プラザ万象小ホール 出演:笑福亭鶴笑(ロンドン在住落語家) 参加費:無料 ※敦賀市環境基本計画フォーラムの一環です。 主催:つるが環境みらいネットワーク 連絡先:敦賀市環境課(Tel: 0770-22-8121) ■2005環境活動リーダー育成講座  環境ふくい推進協議会では、地域の活動リーダーとして率先して取り組む意欲のあ る方を対象に、地域のコーディネーターとして具体的な活動を展開するために必要な 知識と技術を身につけていただくため、講座を昨年度より開催しています。  今年度は、フィールドワークを中心に、水田、森、河川 等の実態の把握の方法と 全体のつながりについて、基礎講座、応用講座を通して学んでいただきます。 日時:基礎講座/10月1日(土)、8日(土)、23日(日)    応用講座/10月30日(日)、11月5日(土)、19日(土)    いずれも10:00〜15:00 場所:福井県衛生環境研究センター(10月1日)    武生市菖蒲谷集落センター(10月8日、10月30日)    福井県民活動センター(福井県民会館)(10月23日、11月19日)    福井県文書館(11月5日) 講師:10月8日/高津琴博(NPO田んぼの学校越前大野)    10月23日/関岡裕明(ハス・プロジェクト推進協議会)    10月30日/長谷川巌(武生市環境政策課)    11月5日/田中謙次(環境文化研究所)、坂本均(GNOM自然環境教育事務所)    11月19日/坂本均(GNOM自然環境教育事務所) 対象:基礎講座/30名 県内在住で18歳以上の方    応用講座/30名 地域や団体等で活動した経験のある方、基礎講座修了生 (原則として全三回出席できる方。希望する回のみの受講も可能ですが、三回まと  めて受講できる方を優先して受け付けます。定員を超えた場合は抽選。) 参加費:基礎講座/2,000円     応用講座/2,000円(今年度の基礎講座修了生は1,000円) (希望する回のみ受講される方は、各回800円、ただし、応用講座第2回は書籍代  として別途4,000円いただきます) 申込締切り:各開催日の5日前まで 主催者・連絡先:環境ふくい推進協議会事務局(福井県安全環境部環境政策課内)         Tel: 0776-20-0301 Fax: 0776-20-0679         E-Mail kankyou@pref.fukui.lg.jp http://www.erc.pref.fukui.jp/eco/kfs/event/2005/leader.html ■いまだてフリースクール「子どもアートセミナー No.5」  (森の芸術で子どもの成長を支援するプロジェクト)  今立の素敵な里山、森の中で、子供達が農業、食作り、炭焼き、古民家の暮し等を 体験し、また、絵画、舞踊、演劇、音楽等で自由に表現をする喜びを感じてもらいま す。案内人は、絵描き、風車製作者、新聞記者、料理人、学者、大工、ダンサー 、演出家、市民活動家等です。 日程:10月8日〜10月10日(土〜祝月)    ※一日ごと、日帰りの参加、親の参加も可能 会場:福井県越前市南坂下町22-24 古民家CASAL(Tel.0778-42-3611)    福井県越前市八ツ杉森林学習センター(Tel.0778‐42‐3800 ) 会費:全日程14000円(一日ごとの参加7000円、日帰り参加6000円) 持ち物:保険証写し(継続的に病院に通っている方はその診断書)、常備薬、     着替え(長ズボン、長袖シャツ)、簡易雨ガッパ、洗面用具、ハンカチ、     はなかみ、パジャマ又はそれに変わるもの、タオル、長靴、帽子、水筒、     靴(スニーカー等運動しやすいもの)、筆記用具、探検バックetc. <主な日程> ◇10月8日(土)  9:30〜 古民家CASALに集合  10:00〜 オリエンテーション  10:30〜 創造的生活の実践プログラム:増田頼保氏(画家)  12:00〜 世界の共食を体験するプログラム:栗原悟郎氏(オーニックマスター)       /吊るし柿の天然酵母のパン生地+イタリア直輸入チーズのピザ焼き  13:00〜 エコロジー講座:田中優氏/省エネゲーム  16:00〜 自由時間  17:00〜 夕食準備  18:00〜 夕食:囲炉裏で色々ホイル焼き+豆乳鍋  19:00〜 ほのぼの音楽会:朗読とフルート演奏/端政寺(0778-43‐0951)  20:30〜 入浴(ラポーゼ河和田温泉)  22:00  就寝(古民家CASAL) ◇10月9日(日)  7:30〜 起床、朝食・昼食準備  9:00〜15:00 福井県天然記念物大滝神社大滝神社に集合          ブナの実拾い&奥の院のブナの森探検          持ち物:長袖、長ズボン、長靴、タオル、水筒(おやつとお弁当 はNPOで用意)  15:00〜 八ッ杉森林学習センターに移動  16:30〜 リズムのワークショップ:北條琢生氏、ジミあわたべ氏  17:30〜 夕食準備  18:30〜 オリジナル夕食:スペアリブの色々料理  19:30〜21:00 ジミあわたべ「ライブセッション」 ◇10月10日(祝月)  8:00〜 朝食  10:00〜 秋の里山きのこ観察会:笠原英夫氏(きのこアドバイザー)       ・きのこ入門 ・きのこ採集 ・きのこの名前しらべ  12:00〜 昼食「野生きのこ鍋会」  13:00〜 古民家CASALに移動  14:00〜 餅つき大会  17:00 解散   ◇講師/田中優氏プロフィール:1957年東京都生まれ。地域での脱原発やリサイクル の運動を出発点に、環境、経済、平和等の様々なNGO活動に関わる。未来バンク事業 組合理事長、日本国際ボランティアセンター理事、揚水発電問題全国ネットワーク共 同代表、地元の足温ネット(足元から地球温暖化を考える市民ネット・えどがわ)理 事、 http://www.apbank.jp/index2.html ap bank(櫻井和寿、小林武史、坂本龍 一らが立ち上げた市民バンク)顧問。著書(共著含む)に「どうして郵貯がいけない の」「環境破壊のメカニズム」「日本の電気料金はなぜ高い」(共に北斗出版)、「 非戦」(幻冬舎)、「Eco・エコ省エネゲーム」「戦争をしなくてすむ30の方法」 (共に合同出版)などがある。現在、福井県立大学、和光大学大学院の非常勤講師。 主催:NPO法人 森のエネルギーフォーラム http://laputa.fpu.ac.jp/mori/ 連絡先:〒915-0228福井県今立郡今立町大平第2-4-89 増田     TEL.0778-43-0717/090-1394-9964 FAX.0778-43-0717     E-Mail yoriyasu@me.ttn.ne.jp ※本プログラムは、子ども夢基の金助成事業です。 ■『おにぎりと味噌汁から食を考える』  丸ごと地元産の食材を元料亭の春駒さんのお座敷で食べながら、大量生産大量消費 に変わるライスタイルを考えてみませんか?ぜひ、若いお母さんたちにも聞いて欲し い内容です。 日時:10月10日(日)11:30〜13:30 会場:ケアサポート春駒(tel.0778-22-0253)    ※駐車場がないので、ラピュタ近辺をご利用ください 講師:出倉弘子(料理研究家) 参加費:1000円(おにぎりと味噌汁つき、要申込み) 共同企画:土といのちの会 連絡先:ラピュタ創造研究所(tel 0778-21-3190 ) http://laputa21.com/ ※10/1〜10/16ラピュタ「otonaの文化祭」の一環です。 ■国際理解ワークショップ〜「あいのり」で考えよう、アフリカの貧困  アフリカにはどんな国がある?アフリカの貧困の原因は?その解決方法は?フジ系 列TV番組「あいのり」を活用しながらアフリカの貧困について理解を深めます。また 、現在世界中で行われている「ほっとけない 世界のまずしさキャンペーン」の「ホ ワイトバンド」プロジェクトからアフリカの貧困について私たちは何ができるかを考 えます。 日時:10月16日(日)14:00〜16:00 会場:武生地域ケア(越前市蔵の辻東側 旧西武スペース) 参加費:無料 講師:山本康夫(ワールドスタディーズ) 連絡先:ラピュタ創造研究所(tel 0778-21-3190 ) http://laputa21.com/ ※10/1〜10/16ラピュタ「otonaの文化祭」の一環です。 ※「ホワイトバンド」はラピュタでも取扱中です(ただいま入荷待ち)。 ■第五回いまだて遊作塾 秋の和紙一日講座『名刺・年賀状をつくろう!』  〜手漉き和紙が出来るまでの全工程を体験〜 日時:10月29日(土)10:00〜16:00 集合:福井県越前市新在家 和紙の里会館前駐車場(JR武生駅から送迎あり) 会場:福井県越前市大滝 梅田和紙手漉き工房 講師:梅田太士(伝統工芸士) 受講料:4000円(宿泊費・食事費・保険料込み) 定員:15名(先着順) 〆切10月27日 準備するもの:長靴、服が濡れた時の着替え <主な内容> 1「局紙漉き」:最も古典的な漉きかたで三種類の名刺・はがきを漉く。 2「布を敷く」:一枚ごとに布を重ねる。布洗いも体験。 3「圧搾」:紙床(しと)にゆっくり圧力をかけ、水切りする。 4「乾燥」:刷毛を使って鉄板に貼り乾かす。 5「ロールがけ」:ゆがんだ紙を真直ぐに整える。 ※時間が余り晴れれば、大瀧神社散策など。 連絡先:今立・古民家・匠・ロングステイプロジェクト 増田頼保     TEL.0778-43-0717/090-1394-9964 FAX.0778-43-0717     E-Mail info@yousaku.jp 「遊作塾」 http://www.yousaku.jp/ NPO法人「森のエネルギーフォーラム」 http://laputa.fpu.ac.jp/mori ■エコプランふくい・バザー  天高く馬肥ゆる秋、当会では「物は使える限り大切に!」という省エネ精神の下、 初めてのバザーを開くことに致しました。バザーでは、日用雑貨品や衣類の他、秋野 菜の即売や可愛いヤギとのふれ合いコーナー等企画しています。どうぞ、地球に優し い活動をしているエコプランふくいのバザーにおいで下さい。 日時:10月30日(日)10:00〜15:00 場所:生協会館(福井市宝永3-3-1 NHK福井放送局横) ◇フリーマーケット 洋服、食器、おもちゃ、生活用品など、ご家庭で眠っていたものを、低価格で、お譲 りします。尚、*出店者も募集中!皆様のご参加をお待ちしています。 *場所は、一区画、畳二畳分。場所代は売り上げの1割とします。 ◇地元産の秋野菜、ジェラート販売 新鮮でおいしい秋野菜を、低価格で届けします!名津井牧場のご協力による、搾りた ての牛乳で作ったアイスクリームです。 ◇ヤギの乳搾り体験 エコプランふくいのヤギ(ちえぼ)と可愛い子ヤギがやってきます。また、ヤギの育 ての親・土保氏より体験談を聞かせて頂きます。 ◇ソーラークッキング 太陽熱でおいもを蒸かします。自然のエネルギーで作ったおいもはひと味違うよ! ◇活動交流サロン  参加者の皆様と他のNPO団体の皆様との、楽しい交流の場を設けました。おいしい コーヒーを頂きながら、楽しいひとときをご一緒に如何ですか?また、話題提供をし ていただくNPOを募集します! 連絡先:特定非営利活動法人 エコプランふくい(藤田)      福井市宝永3−3−1生協会館3F     TEL 0776-30-0092 FAX 0776-21-1261     E-mail:npo@ecoplanf.com  URL http://ecoplanf.com ------------------------------------------------------ ■■儲けを生むなら、「コスト」とは言わない   (アラン・アトキソンのウェーブ・フロント第10号)  メッセージがはっきり伝わるように、のっけからストレートに申しあげたい。環境 に費やしたお金が、のちのち儲けになって戻ってくるなら、それを「コスト」と呼ぶ のは間違っているのだ。どうひいき目に見ても、この言葉の使い方はいい加減だし、 悪く言えば、経済、環境、いずれの視点から見ても、 無責任な使い方である。 (中略)  ドイツ政府は、温室効果ガスの排出量削減をめざしてさまざまな政策や投資を行っ てきたが、最近、それが経済に及ぼす「マイナス効果」は皆無であるどころか、新た に45万もの雇用を創出していたことを見出した。ほんのちょっぴりの推論で、 気が つくはずだ。政府が気候変動の抑制に投資することで、失業手当を受給していた50万 人近くの人たちが納税者に変わったのであれば、それは何十億ドルもの利益を生むの だと。  日本のトヨタ自動車は、同社が発行する「環境社会報告書2004」において、2,010 億円を「環境コスト」に投じたと報告している。そして、同じ報告書の数ページ後に 、こうした支出が消費者に与えた影響についても述べている。それによると、環境分 野でのトヨタの評判は、「地球に優しいから」とトヨタを選ぶ消費者を生み出し、結 果的に2,600億円の売上増につながったという。つまり、トヨタは、支払った「環境 コスト」に対して、約30%の収益を得ている計算になる。  英国のNGO、クライメート・グループ(Climate Group)の共同主宰者であるマ イケル・ノースロップ氏がワシントン・ポスト紙に寄稿した記事で次のように述べて いる。大手企業6社――IBM、デュポン、BT(ブリティッシュ・テレ コム)、アルカン、ノルスク・カナダ、バイエルの各社は、1990年代初頭から二酸化 炭素排出量を少なくとも60%削減しており、その過程で、6社合わせて40億ドルを上 回る収益を上げている。  カリフォルニア州で建物に関する調査を行ったところ、環境基準を満たすための「 追加費用」は平均約2%であることが明らかになった。つまり、環境に優しい建物は 、そうでない建物よりも2%余分な「コスト」がかかるのである。しかし、欠勤者が 減り、従業員の生産性が向上する、といった波及効果も計算に入れると、2%の追加 費用は、結果として、最大でその10倍の収益となったのだ。  こうした比較的緩やかで、しかも測定しにくい、労働者への効果を除外し、単純に 水道・光熱費だけで考えたとしても、余分な支出に対する収益率は、平均50%だった 。つまり、環境に優しい建物を建てると、50〜1000%の投資収益率を生む可能性があ るのだ。  そこで、皆さんにお尋ねしたい。このように大きな利益を生む投資が「コスト」と みなされている現状を、私たちは一体なぜ容認しているのだろうか?このような会計 処理は重大なミスではないだろうか? これほど明らかな投資回収のチャンスを逃す とは、経営の怠慢というほかはない。役員の面々は、自分たちの受託者責任が追及さ れないか、株主から訴訟を起こされないか、びくびくしなければならないところだ。 (中略)  そのようなわけで、どうか私たちと一緒に、わかっているべきなのにそうでない人 たちの経済音痴と闘っていただきたい。環境に優しくて、持続可能で、実は儲けにな るようなものを「コスト」と呼ぶことは禁止しよう。そして、「投資」という言葉を 広めていこう。 リンク先および情報源 http://www.theclimategroup.org/index.php?pid=422 http://www.toyota.co.jp/en/envrep04/ http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/articles/A58852-2005Feb27.html http://www.usgbc.org/Docs/News/News477.pdf http://shop.earthscan.co.uk/ (Enviro-News from Junko Edahiro  No. 1133  05.09.24から) ------------------------------------------------------ □□ことばピックアップ:菅野芳秀(山形県長井市 養鶏農家)  ・・・われわれがその大根を食べるということは、その大根を通して膨大な命のつ ながりをいただくということです。土を舞台とした命の循環に参加していくことです 。土が汚れるということは、過去の膨大な命の集積を汚すことであり、また、土を汚 すことは、そこから体を組み立てなければならない未来の生き物たちの体を汚すこと になるのです。土と生き物との命の関係。土と私たちの品格ある命の関係を取り戻す ことが大切だと切に思います。  (早稲田大学「大隈塾」講義録・上より) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆皆様からのフィードバック、情報提供をお待ちしています。 ☆ニュースのバックナンバーは下記ホームページで見ることが出来ます。 ☆このニュースを購読される方を是非ご紹介下さい。 ☆配信停止はこのメールに「配信不要」をペーストして返信して下さい。 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ 【発行】NPO法人エコプラザさばえ        〒916-0024 鯖江市長泉寺町1-9-20鯖江市民活動交流センター内         (センター開館:火曜〜日曜 朝10時〜夜10時、休館:月曜・祝祭日)       Tel.0778-54-8434(火曜〜金曜 10:00〜) Fax.0778-54-7058       E-mail ecoplaza@sabae-npo.org       Web  http://www.sabae-npo.org/ecoplaza/ 【編集】林 暁、真田俊子、辻子裕二 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●  エコプラザさばえメールニュース 第58号      2005年10月7日発行