第61号   2006年1月15日発行 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●          NPO法人エコプラザさばえ メールニュース ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 昨年暮れからの大雪、あらためて自然の力の大きさに驚いてしまいました。 最終的には人間の力で、スコップで雪かき。人間の力もなかなかのものです。 この大雪と、雪かきに使う膨大なエネルギー。なにかに使えないものか、ふと降 りしきる雪を見ながら考えてしまいました。 それでは、今年の最初のメールニュースです。 □▽△□------------------------------------------------------□▽△□  <目次> ▽年頭のご挨拶 (特)エコプラザさばえ 理事長 井上哲夫 ▽エコプラザ土曜塾 第6回「雪遊び」 1月28日(土) ▽イベント情報      ・1月28日(土) えちぜん環境楽 〜第5回 環境落語で初笑い〜(越前市)      ・2月10日(金)〜12日(日) 冬の川人(かわど)スキルアップin日野川流域              (南越前町) □▽△□------------------------------------------------------□▽△□ ■年頭のご挨拶                  特定非営利活動法人 エコプラザさばえ 理事長 井上哲夫  皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年中は、エコプラザ事業に深 いご理解と、ご協力を頂きまして誠にありがとうございました。今年も引き続きご支援ご助言をよろしくお願い申し上げます。 ○大雪の中で・・・  さて、久々の大雪の正月・・・皆様はいかがでしたでしょうか?  そんな中、私は25年前にあった56豪雪を思い出しました。そして今回の豪雪は身近な二つのことで56豪雪とは異なったことに気づきました。  一つ目は・・・自動車交通があまり麻痺しなかったこと。  これは、道路改良工事が普及し、@道路の拡幅、A歩道の整備により、車道除 雪の排泄場所の確保、B坂道や交差点等の交通難所での消雪工の整備・・・等が 効果を上げたのだと思います。  二つ目は・・・屋根の雪下ろしでの死亡者が多いこと。  これは、@高齢者が増えたこと、A併せて独居老人が増えたこと、B危険作業 に不慣れな人が増えたこと・・・等が原因だと思います。 ○25年前より安全で豊かになった?  私たちは56豪雪以来、「産業や経済の発展を阻害する要因の除去」の考えの基 に、税金を「雪に強い社会」目指して使ってきました。そして、道路では効果が ありました。  その一方、雪害での死亡者が多く、頻繁に報道されています。何人もの人が亡 くなられた事は大変悲しいことです。私の父も一人暮らしです。そのことを思う と大変胸が痛みます。でも私はこのことにやや奇異感を覚えるのです。  それは、日本は25年前より安全で豊かな社会になったはずなのに、雪害事故の 増加はいったいどういう事なのだろうか?ということなのです。    ○経済優先主義のひずみ・・・社会崩壊と環境問題  これは、経済優先主義のひずみの一つだと思います。経済発展により物質的に 豊かになった。しかしその結果、核家族化、個人主義化がおこった。そして家族 や近所同士が助け合って災難に立ち向かうといった、人間社会の基本的形態が崩 壊し始めた。この様な社会現象が雪害事故多発の遠因をつくったのです。  同様に、日本の環境問題も経済優先主義の大きなひずみです。これは、明治以 来の「列強からの防衛、そして豊かな暮らしの実現」のための政策により、起こ ってきた問題です。  そして今日まで「人口増加」を伴いながら、日本の社会構造は全て右肩上がり を前提に成り立ってきました。環境問題の深刻さも、同じく右肩上がりできてい る事は、みなさんご承知の通りだと思います。 ○人口減少時代到来がビッグチャンス!  ちなみに、環境問題がなかったとされる、つまり持続可能な社会が成り立って いた江戸鎖国時代の日本の人口は3300万人で、今の約1/4でした。その後、経済 発展と共に増加し、1億2700万人に達しました。  そしてこれをピークに2006年の今年からは、いよいよ日本の有史以来初めて人 口の自然減少に入っていきます。人口減少は様々なことで日本の将来に不安を与 えています。しかし、実はこのことが、ある意味でビッグチャンスでもあるので す。   ○持続可能な社会づくり「縮合政策」  それは人口減少によって、持続可能な社会の実現する最高の条件が整うことに なるからなのです。そのためには、これからの「くにづくり」、「まちづくり」 を進めるには従来とは全く違う戦略・・・「縮合政策」が必要です。  「縮合政策」とは人口が減った分、不必要に広がってしまっているまちを整理 整頓して無駄を省き、維持管理費の少ない、自然と共生する美しいまちを組み立 て直していくための政策です。  そして、この政策の先には、時間と空間、そしてお金のかからない「生活の 質」が高いくらしが広がっているのです。 ○「民主主義」から「共存主義」へ  自由主義経済や民主主義社会は、主に私たちの世代だけを見つめてきた未熟な 社会です。しかし今後は、世界の人々や将来世代の人々のことも考えていくこと が重要です。「共存主義経済」や「共存主義社会」への変革が、迫られているの です。  世界の人々、将来世代の人々、そして私たち人類の生存基盤である自然と「共 存」していく社会に向けての仕組みづくりは、縮合政策という戦略によって成し 遂げられるのです。 ○私たちの役割  私たちは、以上のような状況を改めて再認識する必要があります。そしてこのことを踏まえ、自らがそのことに対処するライフスタイルを実践することです。更には多くの市民、そして次世代を担う子供たちに対して、そのことを発信して いく事が必要です。    それでは皆様、今年も共に力を合わせ、自らが環境市民になりきり、そして環 境市民の育成のために頑張っていきましょう!! ○P.S.・・・私事ですが。  気がつけば今年は50歳、そして自社創立20年を迎える年になった。半端でやり 過ごす人生や、妥協する仕事とはいよいよ決別したい。  びしびしばしばし、自分に厳しく、仕事に厳しく生きる。それが出来て初めて 指導力が身に付く。そしてそのことがボランティアや仕事を通して社会貢献活動 につながるのだ!! ・・・と、自分に言い聞かせることを忘れない・・・一年にしたいものです。                                (おわり) ================================================= ■■エコプラザ土曜塾 第6回「雪遊び」 日時:1月28日(土)9:00〜16:30 場所:集合・解散=さばえNPOセンター       活動=越前市八ツ杉森林学習センター(越前市)            Tel.0778-42-3800  9:00 さばえNPOセンターに集合・受付  9:20 出発   10:10 午前の活動(雪遊び) 12:00 昼食・休憩 13:00 午後の活動 15:15 越前市八ツ杉森林学習センターを出発 16:00 さばえNPOセンター帰着 ふりかえり 次回のお知らせ 16:30 解散      ※天候などの状況により、活動の内容が変更になることがあります。 持ち物:昼食(あたたかい汁物を用意していますので、おにぎりか簡単なお弁当     で結構です)、水筒、長靴、雪遊びのできる格好(スキーウェア等)、     着替え(ぬれた時に着替えます・靴下など)、ビニール袋(ぬれたもの     などを入れます)、タオル、筆記用具 参加費:今回のみの参加の場合、1,000円 対象:小4年〜中3年生(鯖江市内の学校には限りません) 申込み締切:1月18日(水) 主管:エコプラザさばえ土曜塾実行委員会 問合せ&申込み:エコプラザさばえ事務局 真田まで         Tel.0778-54-8434 Fax.0778-54-7058 E-mail ecoplaza@sabae-npo.org ================================================= □---------------------┤イベント情報├-----------------------□ ┏━━━━━━━━★ ┃■えちぜん環境楽 〜第5回 環境落語で初笑い〜 笑う門には、福来る! この講座に参加されると、「福」に加えて「よりよい環境」もやって来ます! コント、越前万歳のプログラムもあります。 ぜひご参加下さい! 日程:1月28日(土)13:30〜 場所:越前市文化センター 連絡先:えちぜん環境楽実行委員会事務局(エコビレッジ交流センター内)      Tel./Fax.0778-28-1123      E-mail ecovilg@tk.ttn.ne.jp 詳細は、以下をご参照ください。 http://www.city.echizen.lg.jp/office/030/040/kyouiku/demaekouza_2_2_2.jsp 越前市 企画部環境政策課 ページ ┏━━━━━━━━★ ┃■冬の川人(かわど)スキルアップin日野川流域 「冬の川人の自然体験と安全が学べる3日間」  冬は、雪だるまに雪合戦、家族や友だちとスキーやスノボ。もっと違った活動 を自然の中で楽しみたいなぁ・・・と思われた方。子どもたちを連れて行きたい けど、川は寒いし、冷たいし、とてもムリかなぁ・・・と思われる方。  冬の川には夏とは違った生きものの発見や、そこで暮らす里人の暮らしがあり ます。  釣り竿を作り冬魚を釣り、スノーハイクで獲物をゲット!いろんな実践プログ ラムが学べ、冬の川の安全も学べて面白さアップ!  さぁ、川に学ぶ体験活動に関心があるあなた!スキルアップで冬の川人にチャ レンジ!! ●スキルアップのテーマ  雪深い上流域で開催するスキルアップ研修会です。冬の川に学ぶ実践プログラ ムを企画しています。流域の専門家や川人・里人と交流しながらスノーフィール ドを体験し、活動のヒントを見つけて下さい。 日程:2月10日(金)13時〜12日(日)13時まで 3日間 場所:アカタン砂防フィールドミュージアム  連絡先:日野川流域交流会 事務局(武生商工会議所内)担当:上木善憲     Tel.0778-23-2020   Fax.0778-23-4234     E-mail ueki@takefucci.or.jp     ※お申し込みはE-mailかFAXでお願いいたします。 詳細は、以下をご参照ください。 http://event-hinogawa.seesaa.net/article/10228479.html 日野川流域交流会 イベント情報 ページ ================================================= ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆今回より、レイアウトなどを少しずつリニューアルしていきます。 ☆皆様からのフィードバック、情報提供をお待ちしています。 ☆ニュースのバックナンバーは下記ホームページで見ることが出来ます。 ☆このニュースを購読される方を、是非ご紹介下さい。 ☆配信停止は、このメールに「配信不要」をペーストして返信して下さい。 ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ 【発行】NPO法人エコプラザさばえ      〒916-0024 鯖江市長泉寺町1-9-20 鯖江市民活動交流センター内     (センター開館:火曜〜日曜 10:00〜22:00、休館:月曜・祝祭日)     Tel.0778-54-8434(火曜〜金曜 10:00〜) Fax.0778-54-7058     E-mail ecoplaza@sabae-npo.org     Web  http://www.sabae-npo.org/ecoplaza/ 【編集】林 暁、辻子裕二、松宮守克、真田俊子 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●  エコプラザさばえメールニュース 第61号     2006年1月15日発行