第62号   2006年2月21日発行 ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━● NPO法人エコプラザさばえ メールニュース ★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★ 2月。わが家では、バレンタインよりもある会社のアガリクスの販売中止・回 収の方が話題になりました。ガンに効くと云われていたのに、まさか発ガン促進 してしまうとは。ほかにも、骨粗鬆症に効くといわれていた大豆イソフラボンも、 とり過ぎはいけないと食品安全委員会から報告書が出ましたし。 健康と聞くと盲目的に信じてしまうのも考え物。 健康も自然体が一番なのかな。(M) □▽△□------------------------------------------------------□▽△□ <目次> ▽エコプラザさばえ 情報 ・2月25日(土) エコプラザ土曜塾 『myはしづくり&修了式』 ▽鯖江市環境教育支援センター(エコネットさばえ)情報 ・2月21日(火) 「かんきょうセミナー」 ・2月25日(土)・3月5日(日)・3月11日(土) 環境リーダー養成講座 ・3月 4日(土) かんきょう市民大学第三回 ▽イベント情報 ・2月25日(土)、26日 (日) えこえこ作戦シンポジウム ・3月5日(日) 「トントンギコギコ図工の時間」上映会 ▽エッセイ ・食育を考えるシリーズ、“越前そば"について □---------------------┤エコプラザ情報├-----------------------□ ■エコプラザ土曜塾 『myはしづくり&修了式』 日 時:2月25日(土) 13:00~16:30 会 場:さばえNPOセンター <主な日程> 13:00 参加者集合・受付・開始(NPOセンター大会議室) 13:15 はしづくり開始(絵つけ)「お箸の知育教室」 お箸を用いたゲームの時間 15:45 おやつタイム 16:00 修了式開始  1年間のスライドショー 「全力少年」合唱  修了証書授与式 16:30 解散 ?来年度の再会を誓って!? ※修了式ですので、子どもの単発参加は今回はありません。 通年参加者のみが対象です。 但し、大人のかたで「お箸づくり」の体験を希望される場合は、事前に エコプラザ事務局までお申し込みの上、材料代実費840円をご持参で 当日、ご参加ください。お箸の使い方教室なども予定しておりますので、 見学等は自由です。 主 催:エコプラザさばえ土曜塾実行委員会 問合せ&申込み:エコプラザさばえ事務局まで TEL.0778-54-8434(火~金 10:00~) E-mail ecoplaza@sabae-npo.org □---------------------┤エコネット情報├-----------------------□ ■「かんきょうセミナー」?「机の引出し」の中から始まるエコライフ。 家でも会社でも、子供から大人まで。どこでも誰でもできる環境保全活動を一緒に はじめましょう! 日 時:2月21日(火) 13:30~15:00 会 場:鯖江市環境教育支援センター(エコネットさばえ) (中河小学校北西角側) 演 題:「(株)リコー福井事業所における環境貢献活動について」 講 師:伊藤哲男氏((株)リコー福井事業所) 受講料:無料 定 員:40名 対 象:どなたでも 詳細は、以下をご参照ください。 http://www.city.sabae.fukui.jp/pageview.html?id=2220 ------------------------------------------- ■平成17年度 環境リーダー養成講座(3日間) 様々な環境体験で綴る3日間。これであなたも「環境リーダー」! 本講座では、実践的な環境講座を体験し学ぶことによって、環境教育や環境保全活 動推進のプログラムの習得を目指します。受講者の方々が地域・学校・職場等におい て、主体的な情報発信や実践活動ができる「環境リーダー」となるべきカ リキュラムをご用意しました。 身の回りの出来事に、「?」と「!」を絶やさない好奇心旺盛な方の参加をお待ち しています。 日 時:2月25日(土)、3月5日(日)、3月11日(土) 9:00~15:00(3日間通学式) 会 場:鯖江市環境教育支援センター(エコネットさばえ) 受講料:無料 定 員:30名 ※受講を希望される方は事前に、郵便・FAXまたはEメールなどで住所、 氏名、電話番号を明記の上、お申し込みください。 参加対象: 1)市内に在住、もしくは通学・通勤する「環境保全」・「環境教育」 に関心のある方 2)市内の環境保全団体または環境教育団体に所属している方 3)1)、2)のいずれかにあてはまる方で、原則として3日間とも出 席できる方(高校生以上の方に限ります) 詳細は、以下をご参照ください。 http://www.city.sabae.fukui.jp/pageview.html?id=2379 ------------------------------------------- ■かんきょう市民大学第三回 「森から学ぶ、生きるチカラ」 トヨタ白川郷自然学校での「森づくりプログラム」を紹介。これまでの日本 ではできなかった新しい試みへの挑戦を皆様にお伝えします! 日 時:3月4日(土)13:00~14:30 会 場:エコネットさばえ1F会議室 講 師:山田俊之氏(トヨタ白川郷自然学校 主任) 定 員:40名(先着順、※事前申し込み要) 参加費:無料 詳細は、以下をご参照ください。 http://www.city.sabae.fukui.jp/pageview.html?id=2332 以上いずれも 問合せ&申込み:鯖江市環境教育支援センター(エコネットさばえ) 休館日 毎週水曜日、国民の祝日、年末年始 TEL.0778-52-0050  FAX.0778-52-0909 E-mail sc-econet@city.sabae.fukui.jp ※エコネットさばえ駐車場は大変狭くなっておりますので、中河公民館駐車場を ご利用下さい。また、相乗りでのご来場にご協力下さい。 □---------------------┤イベント情報├-----------------------□ ┏━━━━━━━━★ ┃■“6%減らそう、えこえこ作戦”シンポジウム NPO法人エコプランふくいでは、環境省の委託事業「地域協同実施排出抑制対策モ デル事業」として一般家庭のCO2排出量等調査と6%削減のモデル案提案の活動「6% 減らそう、えこえこ作戦」を行っています。 CO2排出量の調査は190世帯の回答をいただきました。それをもとにした削減モデル 案も作成でき普及に力を入れていきたいと考えていますが、その案の実現性をさらに 高めていくために、標記のシンポジウムを開催することとなりました。削減モデル案 では、住宅の省エネ・効エネが重要な提案となっています。一般家庭のCO2削減を推 進するためにも住宅・設備関係者等の皆さんのご協力が必要です。よろしくお願いい たします。 日時と会場:【福井会場】2月25日(土)13:30~16:00 福井県国際交流会館 多目的ホール 【敦賀会場】2月26日(日)13:30~16:00 サンピア敦賀 気比の間 ・住宅の省エネ化 身近にできる住宅省エネ、リフォームでできる住宅省エネ、これからのCO2削減の ポイントとなる「住宅の省エネ」についての講演です。 講師:2/25 奥田徹氏(地域住宅工房主宰、「大地に還る住宅」資源エネルギー庁長 官賞) 2/26 吉田伸治氏(福井大学建築建設工学科助教授) ・待機電力カット アースサポーターの会から、待機電力カット、電球型蛍光灯への切り替えなど、家 庭でできる省エネ、効エネを紹介していただきます。 問い合わせ:〒910-0004 福井市宝永3-3-1 エコプランふくい TEL.0776-30-0092 FAX.0776-21-1261 E-mail npo@ecoplanf.com ┏━━━━━━━━★ ┃■野中真理子監督作品「トントンギコギコ図工の時間」上映会 ~文化庁文化記録映画 優秀賞受賞~ 夢中になっている子どもたちの背中には、何ものにも捕まらぬ勢いで飛ぶこと のできる『光の羽』がはえていました。そんな子どもたちが奏でるトントンでギ コギコな図工の時間。あなたの心にはどのように響くでしょうか。 日 時:3月5日(日)12:30開場 13:30開始(上映は14時~) 会 場:越前市文化センター 大ホールほか 料 金:大人1000円 小学生100円 園児無料(託児無料 前日までに要予約) 主 催:映画「トントンギコギコ 図工の時間」を観る会 (財)越前市文化振興事業団 チケット:越前市文化センター(TEL.0778-23-5057)各プレイガイド 後 援:越前市教育委員会 福井新聞社 運 営:トントンギコギコ 図工の時間を観る会 問合せ:大橋邦夫 TEL.090-1635-3091 <主な日程> 12:30~14:00 トントンギコギコ体験 1)金づちをもってトントン、のこぎりでギコギコ 13:00~13:50 オープニングコンサート♪ 2)フルートとギターで素敵な読みがたりのひととき 14:00~15:40 映画「トントンギコギコ 図工の時間」 3)創ることは生きること。それはキラキラ光る宝の時 15:50~16:30 野中監督を囲む会 4)石臼引きの蕎麦とぜんざいなどスローフードで楽しい語らい トントンギコギコ図工の時間 Webサイト http://www.tontongikogiko.com/ □---------------------┤エッセイ├-----------------------□ ■食育を考えるシリーズ、“越前そば"について 福井でそばと言えば“おろしそば"です。特徴はまず、風味の強い黒っぽい田 舎そばであることです。玄そば(そばの実)の鬼皮の内側にある緑色の甘皮をいっ しょに挽き込む“挽きぐるみ"という手法をとりますので風味と甘みが強いので す。更科そばに代表される実の中心部分だけの粉を使ったものは上品な香りで白 くてつるつるしていますが、風味は少ないとも言われます。次に、冬でも冷たい ということで、県外の人はとても驚きます。ですから、北陸高速道路北鯖江パー キングには“おろしそばは冷たいおそばです。"とわざわざ張り紙してあります。 もちろん温かい“ぬくおろし“というものもありますが、やはり福井では冷たい そばが主流でしょう。そして最大の特徴は大根おろしをたくさんかけることです。 汁だけの場合もありますが、薬味というより“だし"に近い感じです。 単におろしそばということだけであれば、必ずしも福井独特の文化とは言えま せん。大根おろしをたくさん使ったおろしそばは現在も京都、福岡、信州などに あります。これらの地方の方でも“辛み大根"というとても辛い大根を使用して います。福井では一般には辛みを抑えた青首大根が多いのですが、小さい辛い大 根を使う方もいます。また単に大根おろしを薬味として用いるということであれ ば、ほぼ全国的にあります。 そばの原産地は中国雲南省周辺と言われ、現在も世界各地で栽培し食べられて います。そばがき、粥、麺類、菓子類などに広く用いられています。日本に伝わ ったのは縄文時代後期です。やせた土地でも育つので県内では室町時代朝倉孝景 氏に非常食として栽培が奨励されました。1601年に城主本田富正が武生に国替え した時随行したそば師金子権左衛門によって、切りそばが京都から福井に伝わっ たと言われます。初期のそばは“そばがき"というお湯でそば粉を練った物や“ そば餅"などでした。現在の麺状の“切りそば"になったのは、安土桃山時代ある いは江戸時代初期であると言われています。 一方、福井のおろしそばには醤油が用いられますが、この醤油が庶民に一般化 したのは江戸時代中期以降です。醤油が一般化しなかった頃は大根おろしの汁の 辛みを薬味として食べたと言われます。ですから1601年に京都から武生に伝わっ た切りそばも大根おろしだけのおろしそばであったと考えられます。大根おろし の汁だけにそばをつけて食べる方法は、京都北部から丹後半島にかけて“若狭汁 "と呼ばれていました。実際京都には京野菜としての“辛み大根"が残っており現 在もおろしそばが食べられています。 推定になりますが、切りそばを大根おろしだけで食べる若狭汁の原型が1600年 頃には既に京都にありましたが、それ以降も京都は文化の中心でしたから、京都 を中心に日本列島に文化が伝わりました。文化は時間をかけて京都を中心として 同心円状に遠くに伝わるので、一見北と南で全く逆方向に思われる信州と北九州 に同じ食べ方が残っているのです。いずれも京都からは同じくらいの距離です。 これは京都で発生した公家言葉が時間を経て伝わり、京都では既になくなった 言葉が、東北と南九州で今も同じ言葉として使われているという伝播形式に似て います。つまり、若狭汁の原型が、京都福井では400年間ずっと残り、信州北九 州へは400年かかってたどり着いた、その途中の地域では一時的には存在したが やがてなくなった、信州北九州より遠い地方へはまだ伝わっていない、と考えら れます。福井は京都のすぐそばですが、ほぼ最初から連綿と絶えることなく残り、 醤油の大衆化に伴い現在のおろしそばの基本形ができたと考えられます。信州の 場合は醤油の代わりに味噌を使うようです。 こう考えますと、昭和天皇が名付けたと言われる“越前そば"の特徴は、単に 大根おろしを使うことだけではないようです。田舎そばを、冷たくして、醤油だ しに大根おろしをたくさんかけるという特徴に加え、福井では“そば=おろしそ ば"と言われるほど市民に愛されている点があげられます。 文責:硬派な料理人(再掲載) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ☆皆様からのフィードバック、情報提供をお待ちしています。 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